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元主人公、今は脇役願望。  作者: 花澤文化
第4章『天使襲来』
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第25話 THETRUTH

「天使・・・・・・・・・・・・・・?」

「これから始まるのは虐殺という名のゲームだぁ!!!!!」


天使がまだいたのか。確かにモラルが移動の天使とかって呼ばれてたから~の天使ってやつが他にもいるんだなとは思っていたけど・・・。


「モカァ!手ぇ出すなよ、こいつは俺がもらった」

「言うと思いました。任せます。でもその前に言葉を・・・・・・・・・・・・・」


「いくぜぇ!!!!言霊使いぃ!!!!!!!!!」

「!!」


ドガァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン


な、んだ・・・。今の。理解ができなかった。いや、それどころか見ることを拒む、認めてはいけないものが俺を攻撃してきた。


「ちっ!初撃ははずしたか。でもまぁいい。次は仕留める」


やつは『龍』で攻撃してきた。いや、正確にはやつの腕が龍に変わったのだ。それは長く伸びて俺のもとに突進してきやがった!


「こんなの容量的に大丈夫なのかよ・・・・」


能力には容量がある。たとえば俺の言霊を使って『死』といえば相手は死ぬ。でもその前に容量オーバーで俺が死んでしまう。あんなでかい龍を出すためにはかなりの容量が必要だ。もちろん俺には龍なんて出すことができない。


「容量?あぁ、確かにそんなのがあったな」

「!!お前!普段から意識してるんじゃないのか!?」

「俺たち、天使の容量を人間と一緒にしてもらっては困る」


やはり天使の容量は莫大なものなんだろうな。


「くそっ!『打』!!!!」

「残念、その技、俺にはきかねぇぜ」


すると天使のやつは俺の『飛』よりも早い速度で一歩横にずれた。ただそれだけのことで俺の技はかわされた。


「耳をふさぐ方が簡単なんだが、天使の能力は五感すべて使うもんでね。耳を使うしかない。でもその技、声が聞こえた所をピンポイントに狙う技だ。声が聞こえた場所にしか適応されない」


こいつ・・・・・なんで俺の能力の弱点を・・・・・・・・・・・・・・・。


「声が聞こえた場所から能力の発動する0.023秒の間に移動すれば問題ないっていう話だよ」

「なんで俺の弱点をお前が知っている?」

「天使だからさ」


その瞬間アンジェは両腕を龍に変え、俺を攻撃してくる。ただの突進攻撃のはずなのに龍の首が伸びるせいかなかなかうまくかわすことができない。


「攻撃が読みづらい・・・・『飛』!!」


俺は大空にむかって飛んだ。まぁ、実際は超高速移動なんだけど。空から龍をみればうまくかわせるかもしれない。ただし俺に羽はないので落ちる前に全てかわしきる!


「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」


俺は『飛』を連発し龍の攻撃をかわす。そして隙をついてアンジェにむかって『飛』を使う。アンジェは驚いているのかその場を動く様子がない。


「終わりだ!天使!!!!!!」


俺は拳をつくりやつを殴ろうとした・・・・・その時。


「あーあ、やっぱお前もつまんねぇわ。アンジェさんがっくり。もうつまらないから・・・・・・」





「殺してしまおう」




アンジェのまわりに空気が渦巻く。すると氷の杭がたくさん出現した。


「串刺しだ」


しまった!これじゃあやつを殴れない・・・・。俺はいったん引くことにした。しかし氷の杭は逆に俺に狙いを定めてくる。


「くっそぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」


逃げ切れないと思った俺は『守』で防ぐことにした。氷の杭が守の言霊に刺さる。そのたびに火花が散る。守の言霊は打、斬と違って盾という形を持っている。しかも巨大な盾だ。しかしそれは相手にどのぐらいの防御力なのかを知らせることになる。その結果・・・・・・・


バリンッ!


最後の氷の杭で俺の守の言霊は破られた。しかし俺は飛をとっさに使いなんとか地面に着地。氷の杭もなんとかかわすことができた。


「はぁ・・・・・・・・・はぁ・・・・・・・・・・」


言霊の連発により俺の体力は早くも限界だった。始まってすぐ。こんなに早く絶望を味わうことになるなんて思ってもみなかった。


「お前ってさー、なんで言霊でとどめささないの?」


天使の素朴な質問。


「お前に・・・・・はぁ・・・・言霊は・・・通用しねぇだろうが・・・・はぁ・・」

「あぁ!?ちげぇよ。俺に使う意味はないかもしんないけど他のやつにもだよ。錬金術師しかり、死霊使いしかり。あいつらには言霊が効くだろうが。なのにお前は相手を殴って気絶させてる」


確かに俺は錬金術師、死霊使いには思いっきり殴って気絶させて終了してる。言霊がやつらには効いていたのに。どこからでも攻撃できる言霊を遠くから連発してれば勝ててた。なのにそうしなかった理由。


「お前には関係ないだろ・・・・・」

「俺、知ってんぜ。その言霊で人を気絶させることができないことを」

「!!」

「できることは人を殺すことのみ。お前まさか人を殺したくないとかいう理由で・・・・・」

「なんでお前がそれを知っている!!!」

「俺は天使だからな」

「それじゃあ理由になってない!」

「なってるさ。お前錬金術師と死霊使いの名前を比べてみろよ」


何を言ってるんだ?


「錬金術・師、死霊・使い。最後の師と使いの違いがある」

「それぐらい分かる!」

「まぁ、落ち着いて聞けよ。色縦師というやつとも戦ったな。その他にもこの世界には召喚術師、魔術師、読唇術師などなどいる。だが最後に師のつくやつらは知っているが使いがつくものは知らない」


それが今なんの関係があるというんだ!こんなふざけた会話に・・・・・・・・・・・・。まさか。


「お前は言霊・使いだ。この世界には最後に使いがつくやつらなんて存在しない。ちなみに死霊使いは死界を通ってこちらへきた異界の住人。その世界はお前が一度救った世界だよ」

「この世界ってなんだよ。ここは人間が住む人間界だろう。そもそも能力者なんていない」


その言葉に天使は口の端をつりあげる。


「モーラ・ルーレトの話を聞いていたんだろう。これは人間排除型空間隔絶結界。景色は人間界のものだが、それはコピーしただけという話。この結界を壊せば錬金術師などがいる世界になる」

「つまり景色は人間界だが場所的にはもう錬金術師などの世界だということか」

「そうだ。その世界の名前はデュ・アークラセル。みんなはアークラセルと呼んでいる」


アークラセル・・・・・。


「そしてお前の一度救った世界はランド・ディ・マラーンバハド。通称ランドバハド」

「俺が聞きたいのはなんでアークラセル側のお前が俺らの世界についてかなり詳しく知っているんだということだ!」

「わかってるっての。俺らの能力名を言ってみ?」

「天・・・・・使・・・」

「そうだ。俺らの天使という文字を思い浮かべてみろ」


俺は漢字を思い浮かばせる。ていうかランドバハドもそうだったけどアークラセルにも漢字は普及してるのな。そっちに驚いたぜ。


天使てんし。天の使いと書いて天使」

「天の使い・・・・・まさか!」

「天の使いと書くなら俺はランドバハドの住人。だが天の使いとかいて・・・・・・・」


「天・・・・・使と読む・・・・・・・そういうことか・・・・」


「そう!俺らは天使であり天師でもある!両方の世界に干渉する能力者だ!」


そう、こいつはランドバハドに詳しかったんじゃない。ランドバハドの住人でもあったのだ。両方の世界に干渉する能力者・・・・。


「モラル!こいつの言ってることは本当なのか!?」

「本当よ・・・・・・・・」

「じゃあ、なんで言ってくれなかった!」

「だって天十に思い出させたくなかった。また悲しい顔をするから・・・・・・・」

「!!」


そうかこいつを口止めしてたのは俺自身ということか。こいつは俺のことを思ってくれていたんだな。じゃあ、・・・・・・・


「じゃあ、俺の能力についても知ってるのか?」

「うん・・・」


そうか・・・・・・


「まぁ、俺らの場合は天の使いじゃないくて天を使うという意味だけど。おっとお前の能力についてまだ話してなかったな。この話が正しかったら俺らをランドバハドの住人だと信じてくれよ」


天使は笑顔でそう言った。顔は笑顔は・・・・歪んでいた。


「お前の能力は相手を気絶させることができないんだろ」

「やめて!それ以上天十を苦しめないで!!」


モラル・・・・・・。モラルが俺をかばってくれる。でもいいんだ・・・・。


「そう、人を殺すしかないそういう能力」

「やめてよ!・・・やめて・・・・それ以上しゃべらないで!」

「言霊使いなんて能力名は見たことがない。だってそれはお前が考えた名前だろう」

「やめて!言葉にしたら・・・・天十が・・・・・・天十が・・・」

「本当の名前は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「やめてぇええええええええええええええええええええええええええええ!!!!」




「地獄の使い。その名前は悪魔。悪魔の武器言霊はただの拷問道具だ」



「・・・・っ!」


無情にもふりそそぐ天使の言葉。俺は悪魔。そして言霊は拷問のための能力。人を痛めつけて苦しませて体で遊んでなぶる。気絶なんてさせてくれない。そういう能力。

また更新に時間がかかってしまいました・・・。


タイトルは真実です。


大分話が動いたかなと思う話でした。

なんかスケールが大きくなってきたのでもう少し小さくしようと努力します。


でわ

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