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元主人公、今は脇役願望。  作者: 花澤文化
第3章『信じたかったもの』
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第19話 ALLSIDES

「何言ってんだよ・・・・・・」

「だぁから、お前を殺すっつてんだ。錬金術師最高地位として」

「れん・・・・・きん・・・・じゅつ・・・・・し?」


このおっさんとうとう頭イカれたのか?それとも現実と創作の区別がつかなくなったか?それぐらいしか考えられない。それしか考えちゃいけない・・・・。そんな気がした。


「まぁ、少年が理解できなくても、俺がやることは変わらない。『ソードリアル』」

「なんでお前がその技を使えるんだ?手品なのか?」

「いいかげん、認めろ。俺は錬金術師だ」


ビュッ!!


剣が振られる。俺は何をしているんだろう。おっさんは敵だったのか?そんなはずは・・・・。


「『ソードリアル』」


ガキンッ!


俺はおっさんの剣を自分で生成した剣で防いだ。火花が散る。


「少年も錬金術が使えるのか?すごいじゃないか」

「これは何の冗談だ?」

「冗談じゃない」

「俺を騙したのか?」

「俺はお前の味方だと言った覚えはないが」


ガキンッ!ガキンッ!ガキンッ!


なんどもなんどもぶつかり合う。そのたびにでる火花がまぶしい。俺は戦っていいんだろうか?いいんだ!いいに決まってる!やつは敵だ!・・・・・・・でも体が動かない。


「どうした?少年!防戦一方だぞ!」

「ぐっ・・・・!」


ガキンッ!ガキンッ!ガキンッ!


「つまらないな。そらっ!」


ガンッ!!


「な!?」


俺の剣はあっという間に弾かれた。剣が俺の手から離れる。こいつ剣を扱いなれてる・・・。いや、俺が慣れてないだけか・・・・。


「もらった!」


おっさんが一気に距離を詰めてくる。まずい!このままじゃ刺される!


「『』」

「!?」


俺は消えた。違う。超高速移動だ!おっさんの後ろに回り込む。手を強く握り、渾身の一撃を・・・・

くらわすことはできなかった。腕が動かない。


「少年。がっかりだ。」


ビュッ!


「ぐふっ・・・・!!」


俺は肩を斬られた。速すぎてかわすどころじゃない。


「くそっ!動けよ!あいつは敵なんだ!動いてくれ!」

「残念だ。わざとこうなるように仕込んだんだが、それでもここまでききめがあるとはな」


じゃあ、こいつはわざと俺と仲良くなったということか・・・・?それで俺が攻撃できないように・・

・・・・。


「・・・・・・・けん・・な」

「ん?」

「けんな・・・・・・・・・」

「どうした少年?とどめをさしてほしいのか?」

「ふざけんな!!!!!!!!」

「!!」



「動けぇえええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!」



バシュッ!


「ほう・・・・・」


ブシャッ!


俺はおっさんを斬った。浅かったがダメージをくらわすことができた。俺の腕は動いたんだ。おっさん相手に戦える!!!!


「お前の剣は弾いたはずなんだが・・・・まさか錬金術師でもないのに成言せいげん飛ばしか」

「成言飛ばし・・・・?」

「本人も気づいてないとはな。生成するのに必要な言葉を言わないで生成することだ」

「ソードリアルとかか?」

「そうだ。お前だいぶ錬金術になれてきてるな。しかもその様子だと血から生成してる」

「!!」


そうだ!錬金術師には生成するための素材が必要なんだ!あいつも統括とはいえ素材が必要に違いない!それを見つければ・・・・・技すらだせなくなるようにできる!


「いくぜぇ、少年!!!!『2丁拳銃ダブルガンリアル』!」

「2丁拳銃だと!」


おっさんがだしてきたのは2丁拳銃だった。俺が戦った相手は出してなかった。やはり階級が違いすぎる!!


「ハチの巣になりなよ・・・・・」


ガガガガガガガガガガガッガガガガガガガッガガガガガガガガガガッ!!


「ちぃ!あぶな!」


この連射力じゃあ、俺の『守』でも防ぎきれねぇ・・・・。


「『飛』!!!」


この超高速移動で全ての弾をかわす!それしかない!!!!!


「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」


ガガガガガガガガッガガガガガガガガッガガガガガガガガガガガガッ!!!!


俺はかわすかわすかわすかわすかわすかわすかわす。その単純作業を繰り返す!!!!


「ははははははっ!!!少年やるじゃないか!」

「はぁああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」

「なん・・・・だと・・・・」


俺は隙をついて後ろをとっていた。あいつが話しかけていたのは俺の残像。


「終わりだぁああああああああああああああああ!!!!!!」

「くそっ・・・・・ここで負けるのか・・・・」










「なんてね」









「!!!」


ズガンッ!!!!!


俺の右手に銃弾が撃ち込まれた。血があふれでる。


「ぐぁああああああああああああああ!!!!」

「残念だったなぁ・・・・・少年」


おっさんの後ろを完璧にとった。銃を撃つことなんてできるわけがない!そうやつは・・・・・・



「腕を生成したのか・・・・・・・・・・」

「そうだ」



おっさんの腕は4本になっていた。しかも成言飛ばしで、だ。


「さっき生成した『2丁拳銃ダブルガンリアル』はダミー。俺が生成したのは・・・・・」



「『四方拳銃オールサイズガンリアル』だ」



「く・・・・・・・・・・・こいつの素材も見破ってないのに・・・・」

「あぁ・・・冥土の土産っていうのをやってみたかったんだ。俺の素材を教えてやるよ」


「二酸化炭素だ」


ズガンッ!


容赦のない弾丸が撃ち放たれた。

タイトルは四方という意味です。


さて、ようやくあと1話で20話です!

なんかキリがいいですよね。



でわ

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