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元主人公、今は脇役願望。  作者: 花澤文化
第3章『信じたかったもの』
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第17話 FEELINGS

「さぁ、モラル、学校へ行こうか!」

「どうしたの!?いきなり!悪いものでも食べたのね」

「ははは、何を言ってるんだか」


今の俺のテンションは高かった。なんか清々しい。きっとこれもあのおっさんのおかげなんだろうな。


「気持ち悪い・・・今日の天十・・・・・」


なんかひどいこと言われた。でも自分でもそう思う。だからといって今からテンションを低くするわけではないがな。





「学校が終わったーーーーーー!」

「ホントだねー。今日の井野宮君はテンション高いねー」

「まぁな。ちょっといいことがあってな」

「ふーん。そういうテンションの井野宮君もかっこいいね」

「ぶふっ!!!」


何この不意打ち!こいつに深い意味はないんだろうけど、ドキッとすんだろうが!まさかどこの男子にもこいつこんなこと言ってるんじゃねぇだろうな。まさかこいつモテるのか・・・・?


「真苗。お前ってモテるの?」

「ぶふっ!!」


同じ反応すんなよ!これは肯定と受け取っていいだろうか?


「そんなわけないよ!何言ってるの!?」

「そうか・・・・」


こんなムキにならなくていいんだけどな。まぁ、こいつに悪い虫がついたら大変だ。俺の癒しがどこかに言ってしまう。からかう相手も志野野辺だけになっちまうし。


「お前は俺のものだから誰のものにもなるなよ」

「えぇ!?それって・・・・・・」


あれ?なんでこいつこんな顔赤くなってんだろう。暑いのかな?


「どうした?暑いならどこかで涼んでいくか?」

「え?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・もぉ、バカッ」


なんか罵倒された。そして走ってどこかに行く真苗。なんか怒らすようなこと言ったかな?女の子は分からない。あとでモラルにでも聞いてみよう。


「よぉ、少年」

「おぉ、あんときのおっさん」


あの時の疲れた刑事のおっさんがいた。刑事じゃなくて製造する仕事らしいが。


「少年が愛の告白中だったからつい出てきづらくてな」

「愛の告白?」

「いや、なんつうか・・・・フラれてもいいことあんぜ。だから頑張ろうな」

「なんで俺慰められてんの!?」


意味がわからんかった。俺のまわりにはこんなやつばっかなので気にしないが。


「ここは学校の近くだぞ。こんなところに用があんのか?」

「まぁな。仕事だ」

「ここらへんなのか?工場」

「いいや、違う。今日は違う仕事でな」

「ふぅん。そういえばお礼を言ってなかったな」

「だから俺は何もしていないさ。お礼なんてやめてくれ」

「そうか。おっさんがいいならいいや」

「じゃあ、俺はここで」

「なんだ?もう帰るのか?」

「まぁな、嫁がな」

「お前、そんなの絶対いないだろう」

「ひでぇな。まぁ、いないけどな」


そう言っておっさんは帰って行った。何しに来てるのか分からねぇやつだな。俺も帰ることにした。





「なぁ、モラル」

「何よ?」


今はモラルの部屋。俺は相談があったのであげてもらった。


「真苗が怒って帰っちゃったんだけど俺なんかしたか?」

「急すぎよ。何があったのか説明しなさい」


俺は説明した。一言、一言全部話しきった。


「あんたほんっとバカね!!」

「また罵倒!?」

「女の子のこと何も分かってないんだから!」

「じゃあ、教えてくれよ!」

「いやよ。自分で分からないと意味ないもの」

「そういうものなのか・・・・・」


ほんとに複雑だな。ところでさっきから背中が痛いと思ったら俺の背中をモラルが蹴ってやがる。この3章で蹴られたのは2回目だよ。なんでもない。こっちの話。


「それにしても平和だなー」

「少し平和すぎるぐらいね」

「平和なのはいいことだろう」

「少し静かすぎない。死霊使いからまだ何も音沙汰ないのよ」

「考えすぎだって。少しはリラックスしろ」

「じゃあ、まずはあんたが部屋から出ていってくれないと。お風呂入るわ」

「じゃあ、帰るか。じゃあ、明日な」

「うん」





「少年。俺は少年のことを気にいったよ。昔の俺そっくりだ」


男は独り言をつぶやく。ここは高いビルの屋上。


「だからこそ残念だな。俺はお前に牙を向けたくなかった」


男は溜息をつき・・・・・。


「ま、俺は何も考えない。ただただ少年を殺すだけだ」

タイトルは気持ちという意味です。


今回は少し日常色を出してみました。

いつもより青春!って感じに。

今日2回目の更新なので16話も見てください。


でわ

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