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元主人公、今は脇役願望。  作者: 花澤文化
第2章『学校の怪談』
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第13話 DEATHFIELD

「『打』」


死霊使いのトーテムは何かに殴られたように吹っ飛んでいく。そう、俺の言霊だ。


「かはっ・・・・・・・・・・・・・・・・・はぁ、はぁ、やるじゃないか」

「そりゃどうも」

「でも少し甘いな。僕を殺そうとする感じが全くない。どういうこと?」

「俺はお前を倒すだけだ。殺しはしない」

「それは僕をなめてるの?」

「違う。殺したくないだけだ」


トーテムはまた空高く浮かぶとマントの中から手をだした。


「従え、我がしもべたちよ!」

「なっ!」


その手に集まってくるのは間違いなく霊。俺の目にもみえる・・・・・。


「目標はあの小僧だ。ねらえ、殺せ」

「うあぁあああああああああああ!!!」


めっちゃこっちに霊がくる!!怖い怖い!!!


「くっ・・・・・『守』!」


俺は言霊でバリアをつくる。しかし霊はバリアにぶつかる寸前で消えた。その瞬間霊に思いっきり腹を殴られた。


「がはっ!」


俺は派手に転がっていく。ていうかなんで言霊が通用しないんだよ!


「ははははは!おもしろいなぁ、君は。霊は攻撃するときしか姿を現さない。姿が消えた状態だとなんの能力もうけつけない!」

「ごほっ・・・くっ・・・・・・・・じゃあ、守ることができないのか・・・」


霊のやつらはバリアの寸前で消えて、バリアの中に入った瞬間に姿を現したということ。霊には言霊が通用しない・・・・・。


「くっ!ならトーテム自身を狙って!」

「無駄さ。死界への扉」


するとやつの目の前に扉が現れた。


「僕は死界でまってるよ。その霊を倒したら会おう。まぁ、この扉に入ることができたらね」


確かに扉は空高くにある。人間じゃ行くのは不可能な高さだ。その前に霊が立ちふさがってるわけだが。


「ちっ!待ちやがれ!!」

「残念。僕は待つのが嫌いなんだ。待たせるのは好きなんだけどね。じゃあね」


トーテムは死界の扉へとはいって行った。


「くそっ!待て!」

「バカ!あんた前見なさい!」

「前・・・・?ぉおぶっ!!!!!!」


俺は吹き飛んだ。霊の存在忘れてたよ。我ながらほんとにバカだと思う。


「あー!くっそー!こいつらめんどくせぇよ!モラル、何かこいつら倒す方法ないのか?」

「次元移動はさっき使っちゃったし、あとは気合?」

「適当すぎだろぉおおおおううふっ!!!!!!」


また殴られた。もうこれイジメだよね。ダメ。ゼッタイ。やっちゃけないんだよ。


「あぶねっ!・・・・こいつら腕力が異常だな」


霊の数は5体。姿を現した瞬間に叩かないと意味がない。


「『ソードリアル』」


俺は自分の血から剣を生み出した。これで霊斬れるかな?無理そうだな・・・・。


「でゃああああああああああああああああ!!!!!!」


俺は剣を振る。しかしまったく霊には当たらない。


「何やってんのよ!」

「いい案がないんだよ!お前も何か考えろ!!!」

「あんたが言霊で消えろって言ったらどう?」

「そんなことしたら俺が言霊に耐えられなくなるわ!一応容量みたいなのが決まってんだよ!」

「へぇー、メモリーカードみたいな?」

「そうだよ!消えろなんて言ったら俺が先に容量オーバーで死ぬわ!」


急がないと俺の体力のほうがもたなくなる・・・・・・。


「あー。どうすれば・・・・・・そうだ・・・・・・!」


俺は自分の腹に剣を軽く刺した。


「あっ!あんた!何やけになってるのよ!」

「いいからみてな」


その瞬間霊が消えた。くる・・・・・攻撃がくる!!!その時俺の腹に鈍い衝撃が走った。


「今だ!『ソードリアル』!!!」


俺の腹から剣が生み出された。そしてその切っ先は霊にぶちあたっていた。


「ぶぉおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

「ははははは・・・・あははははははは!!!苦しめ!苦しめ!」

「それ悪役のセリフよ!?」


これで1体排除!残り4体!!!


「無駄だぁ!!!!!」

「ぐぉおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」


そう霊はただ俺を狙って殺すように言われていた。こいつらは命令以外のことはしないのだ。だから例え仲間がやられようが自分もしなくてはいけない。これは自殺行為みたいなもの。まぁ、みんな死んでるんだけど。


「出てこい!トーテム!お前の霊は一掃したぞ!」

「待って。あいつ死界で待つとか言ってなかった?」

「そうか、ならあの中に入れば・・・・・」





「ヒュー、よくたどり着けたね」


死界に入るとそこにはトーテムと・・・・・・・


「真苗!!!」


真苗がいた。眠らされているようだ。


「安心しろ。僕は人質なんて使わない。そんなことしなくても勝てるよ」

「人質なんて使ってたら俺が真っ先にお前を殺してたよ」


距離はけっこう遠い場所に相手はいるが霊がいないのなら簡単だ。


「モラル。下がっていろ。俺の声が聞こえないところまでな」

「分かった」


死界はなんか気持ち悪い構造をしていた。ところどころ人の顔に見えるような模様まである。なんか地獄のイメージだ。黒く、赤い。最悪だよ。気分悪い・・・・。


「君は僕の領域に踏み込んだんだ。ここがどこだかわかるかい?死界だよ?」

「それがどうした」

「ここは霊でできてる世界なんだよ!!!従え!!あの小僧をねらえ!殺せ!!!!!」


するとその言葉を待っていたように霊がもうあちこちからでてきた。


「ギャーーーーーーーーー!!!」

「僕にも操れる限界があるからね。これが限界だけど君には越えられない」


霊は苦手なんだって。でもそんなことも言ってられないよな。目の前には真苗がいるんだ。モラルも。絶対に倒す。・・・・・・・・・・ところで学校どうやってなおそうか・・・・。

死界になんて絶対に行きたくないです。

自分で書いてて、気持ち悪くなるっていうね・・・・。


タイトルの意味は死界。デスフィールド・・・・そのまんまですね。


でわ



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