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元主人公、今は脇役願望。  作者: 花澤文化
第2章『学校の怪談』
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第12話 FAIRHAIR

「ねぇ?天十。この女何言ってるの?」

「やめろ。俺に聞くな。あいつはきっと日本語を聞きとるのが苦手なんだ」

「何を言っている。私は日本人だぞ。バカにするな、豚が」

「そこで毒舌!?じゃあ、俺の話ちゃんときけよ!!」


誤解解くのはあとでいいや。とりあえず、校門を開けてもらわないと。


「この門、開きそうか?」

「だれに聞いている。こんなの簡単だ」


すると友永さんはパソコンを取り出し、インターホンにつなげた。


「インターホンに繋げるのか?」

「あぁ、そうだ。ここから先生の声を流す。だからハッキングなどではないな」

「どういうことだ?先生の声を流してなにになる?」

「誤認させる。この時間帯に残っている先生はざっと15人。有田先生に明智先生、柏木先生、古都先生、本田先生などなど」

「そんなことが分かるんだ・・・・・」

「そこでこの時間帯にいない先生の声を流すことにより先生だと誤認させることができる」

「でもインターホンだから映像も映るぞ」

「私をなめているのか?映像ぐらい1時間あれば作れる」

「ってことはもう作ってきたのか!?」

「あぁ、あとはインターホンを押すだけだ」


こいつすげぇな。でもこれって・・・・・・・・・・。


「これそのうち嘘だということがバレるよね・・・・・」

「しょうがない。ハッキングなんて目が疲れるからな」


ハッキング自体できるんだ!?目が疲れるぐらい我慢してほしいわ!まぁ、頼んでる身だからあんま強くいえないけど・・・・。


「押すぞ」

『はい、是柄学園このえがくえんですが』

「あぁ、有田先生。私ですよ。渡辺です」

『渡辺先生でしたか。今開けますね』


ギィイイイイイイイイイイイイイイイイイ


「開いたな・・・・・・・・・」

「よし、これで私の仕事は終わったな。これから仮眠をとらねばならないから先に帰るぞ」

「仮眠?なんで?」

「深夜アニメのチェックしなきゃいけないから」

「じゃあな」


会話を中断した。こいつはさっさと帰った方がいいわ。


「ごゆっくり。あんまり力込めるなよ」

「ざっけんな!お前まだ勘違いしてんのか!!!!」

「ははははははは」


笑いながら去って行った。


「モラル行くぞ」

「・・・・・・・・・・私に何する気?」

「お前まで俺を疲れさせるのか・・・・・・・・・・」


とりあえず誤解をといて学校の中へ。


「この前行った時は何階にいたの?」

「確か3階かな?それぐらいだったはず」

「じゃあ、階段で上がっていけばいいのね」

「そういうことだ」


俺らは階段まで急いだ。全力疾走だったよ。なぜかって?こんな場面でも夜の学校が怖いからに決まってんだろ。そして階段付近まで行った時・・・・・・・


「この階段だぞ」

「しっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんか音する」

「音?やめてくれよ。ただでさえ怖いのに・・・・・」

「これは・・・・・・崩壊音」

「崩壊音?」

死霊使いしりょうつかいの付き霊から発せられる音」

「それはどんな効果があるんだ?」

「物が崩壊する」

「へー、じゃあ、俺らには関係ないな」

「でも、学校には関係あるわよね」

「あ!?やべぇ、学校が崩れる!!!!」


思いいたった瞬間、学校が崩れ始めた。


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


「やべぇええええええええええええええええええ!!!」

「出口まで走るわよ!」

「まて!この学校には先生がまだ・・・・・・」

次元移動テレポート

「は?」

「先生たちを移動させたわ。どこにいったかは分からないけど」

「せめてこの世界のどこかだったらいいな」


なんてのんきなことを言ってるうちにどんどん学校が崩れていく。


「出口だ!!」


俺らは出口までいっきにかけていった。外にでた瞬間、学校が崩れて、潰れていった・・・・。


「確かに俺前に学校が潰れないかなとか言ったけど・・・・まさかマジでつぶれるとは・・・」

「そんなこと言ってる場合じゃないわよ!!あれを見て!!!」


モラルが天高く上を指さした。そこにいたのは・・・・・・・


「まったく学校を潰しても生き残るだなんてすごい人たちだ」


金髪に黒いマント。背は中学生程度で顔もどこか子供っぽい。


「お前は!」

「やぁ、久しぶりだね。モラル」

死霊使いネクロマンサーのトーテム!!」

「よろしく。君を連れ戻しにきたよ」

「あれが死霊使い・・・・・・」

「こっちは初めましてだね。言霊使い君」

「井野宮天十だ・・・・・・・」

「井野宮君ね。君には悪いんだけど、その子返してくれないかな?」

「なぜだ!こいつで何をしようとしている!」

「簡単に言えば全ての次元の支配。どの世界もわがものとしようとしてるんだよね。神様は」

「神・・・・様・・?」


トーテムは口に薄笑いをうかべ・・・・・


「僕らのボスとでも言っておこうか。次元移動はそいつしか持ってなくてね。だから必要なんだ」

「次元の支配とは・・・・俺らのこの世界もか?」

「もちろんだよ!僕ら以外の人間は全て除外する!!!ははははっ!」

「こいつっ!」


この世界には志野野辺が、委員長が、真苗がそしてルナとの思い出まであるんだ・・・・。支配させるわけにはいかねぇ!!


「君が僕らの仲間になるというのなら、君は除外しないよ」

「なるわけぇだろ!」

「残念だなー。じゃあ、まずは君を殺そうか」

「できるもんならな!その前に真苗はどこだ?」

「死界にいるよ。僕に勝ったら返してあげる」

「なるほど。いい条件だな」


俺は脚に力をこめる。いつでもやつの攻撃に反応できるように。


「天十!やつは死霊使いネクロマンサーの上級であり、全死霊使いをまとめる『マスター』でもあるの!!!」

「マスター!?死霊使いのボスってことか!?」

「そう!だから気をつけて・・・・・」

「分かってんぜ。勝負は迅速に。あまり目立たないようにしないとな」


俺はやつを見る。今やつのいる場所は空。やつは浮いている。でもそんなのは関係がない。俺の攻撃に射程距離なんてない!!!


「行くぜ!死霊使い!」

「いいよ、楽しみだ。亡霊たちも騒いでいるよ!」

ようやくバトルパート。

いやぁ、僕なら夜の学校なんて絶対行きませんね。


タイトルは金髪。

別にネタ切れじゃないですよ!


でわ

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