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元主人公、今は脇役願望。  作者: 花澤文化
第2章『学校の怪談』
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第11話 HACKING

はい、さてこんにちわ。井野宮天十いのみやてんとです。まぁ、真苗を助けに行きましたよ。ほんとだって!マジマジ!でも・・・・・校門でかえされた・・・・・。めっちゃ必死に説明したのに通してもらえなかった・・・。


『今、この学校で友達が取り残されてるんです!今日は訪問者がいなかった?昨日の話ですって!嘘じゃないです!!え!ちょっとあれ?行かないでーーーー!』


めっちゃ必死だろう。でもこれでもだめだったんだぜ。というわけでなんとかして校門を開けたいんだけど・・・・。


「何かいい案ないかなー?」

「何がだ?」

「うぉう!!」


目の前には委員長の顔があった。やめてくれ・・・・心臓に悪い・・・・。というわけで今は学校。放課後である。


「いや、夜に学校に入りたくてな。でも先生が入れてくれないんだ」

「じゃあ、校門に細工したらどうだ?例えば、ハッキング的なもので」

「例えばでそんなすごい例出さないでもらえます!?」


やはり俺の周りにはそういう手のうまいやつはいないのか。


「いや、不可能じゃないぞ」

「ハッキングの話か?俺にはそんな能力はない」

「違う。パソコン部の部長、友永君ならできるかもしれない」

「パソコン部部長?」

「1年生。だから私たちと同じ学年で部長を務めているやつさ。噂によればそういうこともできるとか・・・・・・・」

「そんなことできるわけないだろ。そんなやつがいるとは思えない」

「一応、見に行くだけ見に行けばいいじゃないか」

「・・・・・・・・・・・まぁ、そうだな。行ってみるか」


俺は教室を出て3階にいく。確かコンピューターがたくさんある場所にいるはずだよな。


「ここか・・・・」


扉にパソコン部と書いてあった。ここの教室授業でも使うよね・・・・。まぁ、いいか。


「すんません、友永君いますか?」

「私が友永だが」


すごく真面目そうな・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・女の子だった。髪は長く少し青みがかった色。背は高くバストもそれなり。メガネをかけてる。あ!あのクソ委員長、女子のことも君付けで呼ぶんだった!!!!なんとかしてごまかさないと・・・。


「あぁ、あなたが友永さんでしたか。噂によると性転換したとかいう話だったので間違えて君付けで呼んじゃいましたよ。ははははは」

「その情報源を殺さなくてはな。どこのできそこない不良の仕業だろうか」


思ったより毒舌だった!というかこのままでは僕のせいで多くの不良に被害がでそうなので、話をそらすことにした。それじゃあ、解決になってないって?まぁ、いいじゃん。こいつ怖いし。


「えーと、単刀直入に言う。夜の学校に忍び込みたいから校門を開けてほしい」

「いやらしいことを学校でするのか?」

「なんでそうなるんだよっ!ちげぇよ!友達を探すんだよ!」

「学校かなかなかいいシチュエーションじゃないか。私も手伝わせてもらう」

「なんの手伝い!?校門開けてくれることだよね!?そのことを手伝ってくれるんだよね!?」


最悪エロ野郎だった。なんだこの妄想全開。こんな真面目そうなのに、エロい・・・・・。


「では何時に集合だ?」

「ん?ていうかお前本当に開けれるのか!?」

「何を言う。私にとったらそんなこと簡単だぞ」

「この学校は変人だらけか!!」


そんなこんなで夜9時集合ってことに。心配すぎる・・・・。





「あんた、また昨日私にだまって学校に言ったわね!」

「いや・・・・・・すんません・・・・・・・・」


帰ったらこれだよ。予想はついてたが怒りようが予想以上だ。


「今日は連れて行ってもらうわよ!」

「でも、お前が行ったら危ないんじゃ・・・・・・」

「私は天使よ!天使!!!平気よ、そんなの!」


説得力がなさすぎる。お前色縦師のザコにもやられてたじゃん。今回の敵はそれより強いんだろうが。


「分かった。連れていくけど、危険になったら逃げろよ」

「私に指図しないで!」


結局こうなるのか・・・・やれやれ。





学校の校門前。今の時刻は午後8時58分。俺とモラルは友永さんを待っていた。


「友永なんて女待たなくてもこの門を壊せばいいじゃない」

「無理だろ。俺の能力は言葉が聞こえないと作用しない。物には無理だ」

「私ができるのは次元移動だけど・・・・そうほいほい使えないし・・・・」


「よぉ、まったか?」


そのとき友永さんが到着。


「井野宮君に・・・・・・えっとそちらのお嬢さんは?」

「こいつはモラル。俺の・・・・・・・・友達だ」

「そうか。よろしくモラルさん」

「よろしく。さっさと開けてよね」

「分かっている。任せてくれ。ところで・・・・・・・・・・・・・・」


「今日の夜の相手はこのモラルさんか?」


こいつはとんでもねぇこと口走りやがった。モラルは首をかしげているが、俺にはわかる。そういやぁ、こいつまだ俺がここでいやらしいことをするって思ってるんだよな。


「勘弁・・・・・・・・」


俺の気力はもうすでに無気力へと変わろうとしていた。

もう気づけば11話です。

結局先に始めた推測屋の方を抜きました。


タイトルはハッキング。そのまんまです。


でわ



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