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元主人公、今は脇役願望。  作者: 花澤文化
第2章『学校の怪談』
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第9話 GHOST

「ジャンケン・・・・・・・・」

「「「「ポンッ!」」」」

「ぎゃー!ってやっぱ俺かよ!!!!!」


はい、これで肝試しの先頭は井野宮天十いのみやてんと。俺に決まりました!・・・・・・・・

やべぇ・・・・・マジで帰りたい。ていうか泣きそう。


「じゃ、じゃあ行くぞ」


俺はおそるおそる玄関に入る。うっわー、先が全然見えねぇ・・・・。真っ暗だよ、真っ暗!本当にさー勘弁してもらえませんかね・・・・。


「こんなこともあろうかと懐中電灯がここにある」

「志野野辺、お前がそれを持ってるならお前が先に行けばいいだろう」

「いや・・・・・俺は・・・・・・ちょっと熱があってね」

「じゃあ、帰れ」


くっそー、やっぱり俺が行かなきゃいけねぇのか・・・・。足がすくんでしょうがない。我ながらかなり情けないな。俺は一歩、また一歩と進んでいった。





「ここにも出てこねぇな」


俺らは一階にある図書室から出てきたところだった。これで一階は全て調べおわった。次は2階かよ。

俺らの校舎は4階まであるので、ちょっとめんどうだ。


「じゃあ、2階に上がるか?」

「あ・・・・あぁ・・・・・そうしてくれ」

「怖いよー・・・・怖いよー」

「私もこれはちょっとな・・・・」


なんでお前らきたんだよ。俺もだけど俺はしょうがないだろ。うん、たぶん・・・・・・。だってまさか全員そういう系がだめだとは・・・・。俺もだけど。


「ん?みんなあっち側で何か光ったよー?」


真苗のセリフを聞いた瞬間まるで本能だといわんばかりのはやさで全員が振り向いた。しかしそこには何もない。


「ま、真苗・・・・冗談はやめてくれ」

「冗談じゃないもん。じゃあ、あっち行こう?」


くっ、俺が先頭だからって簡単に言いやがって・・・・・。と、思いつつも興味があるので進んでいく。だが本当に何もなかった。志野野辺が近くにあった階段を指さして・・・・


「ここ上がって行ったんじゃない?」

「へいへい、行けっていうことだろ」


俺らは階段をのぼっていった。もうやめないかい?分かってるさ、こいつらが納得するまで返してくれないことぐらいな。





「2階にもいねーじゃねぇか!!」

「あれ?おかしいな?」

「じゃあ、3階じゃないかなー?」

「よし、井野宮君。3階に・・・・・」

「先頭の気持ちがお前らに分かるかっ!」


先頭を甘くみないでほしい。かなりの怖さだ。真ん中におさまっている真苗なんかきっと幽霊って何?おいしいの?と思ってるに違いない。


「あー、またあっちで光ったー!」

「マジで!?っていないじゃねぇか」

「じゃあ、こんどはあっちだな」

「じゃあ、井野宮君。よろしく」

「話聞いてた!?」


ちっくしょう!もう嫌!!



「3階にもいねぇだろうが!!」

「悪い。4階行こうぜ」

「そうだよー急がないと」

「私もはやく寝たい」

「お前ら自由すぎだろ!!」


やっぱり来なきゃよかったな・・・・。


「あ!!またあっちで光った」


真苗のそのセリフを聞いた瞬間、俺は体が先に動いていた。走る、走る。目で見る前にまずはその場所へ行く!そして俺は見た、見てしまった。


「ひ、ひ、火の玉だ・・・・・・・ひとだまだーーーーーーーーーーー!!!」

「「「ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」」」


俺らは全力疾走で走り出した。





「はぁ・・・はぁ・・・・はぁ・・・・」

「ようやく・・・・・逃げれた・・・・」

「私もこれは・・・・キツい・・・・・」


ここは学校の校門前。するといつも聞こえてくる間延びしたような、穏やかな声が聞こえないことに気付いた。あれ?これってもしかして・・・・・。


「真苗は?」

「わ、わからん」

「私もだ」


はっはーん。分かったぜ。あいつトロいからな逃げ遅れたんだろうな。ハッハッハッ。


「今すぐ助けに行くぞ!」

「「おう!」」


俺らは弱い。臆病だ。だが仲間を見捨てられるほどまでに弱くはない。しかしその時・・・


ピリリリリリリリ


「あ?誰からだ?」


俺の携帯の着信音がなった。今の時刻は午後9時30分。誰だろうか?


「あ、真苗からだ。メールかよ」


そこにはこう書かれていた。


『わたしは大丈夫だから。先に帰って。っていうかわたしが先に帰っちゃった(*^^)v』


ふざけんな☆あの野郎どんだけ足はえーんだよ。ってことはもう家に帰ってるのか。


「真苗は先に帰ったってよ」

「なんだ、じゃあ俺らも帰ろうぜ」

「私ももう眠い」


俺らは帰宅した。もちろんその日の夢は決していい夢ではなかった。ていうかこれどうやって先生に報告するんだよ。「ひとだまが出ました!」なんて言ったら殴られるな。





「あれ?真苗は?」


朝学校にきてみると真苗がいなかった。なんだあいつ。風邪でもこじらせたか?


「なぁ?志野野辺。真苗は今日休みか?」

「真苗?・・・・・・・・・・・・・・・・・誰だそれ?」


こいつはとうとうあれらしい。残念だ。病院に行くことをおすすめしよう。ということで委員長に聞いて見る。


「真苗?はて・・・・誰だったか」


あれ?これもしかして俺をからかってる?てことは志野野辺はグルだったのか!くそ!だが俺には先生という手が残っている。先生が来た瞬間に俺が真実を聞いてこの勝負は俺の勝ちってそもそもなんの勝負だよ。ていうかこの2人しか聞ける人がいないっていうのが悲しい。友達は多いとめんどうだろ?っていう言い訳。


「さーて、先生はやくこないかなー」


俺は席を立ち、教壇の前に立つ。するとふと座席表が見えた。


「!!!!!」


驚愕したさ。一瞬いじめかと思ったが。違うその部分がまるまるなくなってるんだ。そう・・・・・


真苗の席が。



はやばやと次の話の更新です。


すごく疲れました。幽霊とかほんとに苦手です。

怖いですもん。


というわけでタイトルは幽霊っていう意味のゴーストです。


でわ

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