02:そんなの、絶対に、イヤ!!
「そんなの、絶対、イヤ! イヤに決まってるでしょ? どうしてこんな、今日初めて会った男となんか!」
少女が、絶叫に近い声を上げて反論する。
「そこを何とか!」
「なんとか~」
母とその恋人は土下座を続けたまま懇願する。
「お母さんの事は尊敬してる。女手一つで不自由なくわたしを育ててくれて、愛してくれてるのもわかる。でも!」
「そこを何とか!」
「なんとか~」
土下座で額を床にこすりつけながら、食い下がる母とその恋人。
少年が口を出せる雰囲気ではなかった。彼はとりあえず傍観を決め込む。
彼女も居ない少年からすれば『こんな美少女が降ってわいたラッキースケベ』が、この後どう転ぶか?
下手に口を出して余計に悪い方向に転ばないよう、祈りつつ静観する方がいいだろう。
「この男はいいわよ。こんな可愛い美少女を娶って孕ませる? ご褒美にも程があるわ! 私は!? 私のメリットは何があるの!? 何にもないじゃない!?」
顔を赤らめ、怒髪天の勢いでわめく少女。
震える身体につられるように揺らめく髪が、逆立っているようにさえ見える。
「そう、お母さんの言う事が聞けない、って言うのね……」
きらーん。
少女の母の瞳が輝いたように見えた。
「何よ……いくらお母さんの言葉だって、聞けることと聞けないことがあるわ」
「聞き分けの無い子には……」
母が、恋人と視線を合わせて何やらアイコンタクトしたかと思うと、二人は土下座から一転、立ち上がると、少女に襲い掛かった。
「ちょ、お母さん、何するの!?」
母親が少女の後ろに回り込んで羽交い絞めにすると、母親の恋人が少女の前に出る。
「な、何、ちょっと、お母さん、離して!」
「雪枝さん! やっちゃって!」
「合点、承知~」
「ちょ、ま、や、やーーーーっ」
少女の母の恋人、雪枝が、少女の着衣に手をかける。
「やめ、やめて、やめて! やめて!」
暴れる少女を母親とその恋人が押さえつけながら着衣をはだけさせてゆく。
少年は、呆然と事の成り行きを見守る以外になかった
やがて少女はソファの上で絶叫しながらもその肌を広く晒される。
「ちょっと、おばさん! 触らないで!」
それだけではなく、母親の恋人からその素肌の隅々を優しく蹂躙される。
「お母さんも! 離して! ダメっ!」
後ろに居る母親の手も、身体の前に回され、蹂躙に加わる。
「やめて、やめてってばぁあっ!」
少女の顔が赤いのは憤怒のみでは無くなりつつあった。
「あああ……もう、やめて……」
抵抗むなしく、今日初めて会った男の目の前で、ほとんどの着衣をはぎ取られてその全身を羞恥に染め上げる少女。
手を休める事無く蹂躙を続ける母二人。
少女の口からは、もはやうめき声しか出ていない。
「雪人~、今よ~」
え? は? 何?
見ていいのか悪いのか?
わからずに視線をそらしたりそらさなかったりしつつ、状況を見守っていた少年、雪人。
突然、母から振られて驚きを隠せない。
自分は、何を求められている?
自分の母は、自分に何を言っている?
何をすればいい?
「何やってるの~貴方も早く脱いで~」
いや、そういう事なのか?
ナニをすればいいのか!?
状況と少女の体勢を鑑みるに、おのずと答えが出る。
いや、出していいのか、その答えを?
もっと違うものが出そうな気もするが、そっちも本当に出してしまっていいのか?
「ほら、雪人、急いで~」
急がされているのかどうかわからないような、おっとりとした母のセリフに従う雪人少年。
「ちょっと、来ないで! 近寄らないで! お母さん! 離して!」
母親に羽交い絞めにされ、母の恋人の女性に脚を押さえつけられ、身動きができない。その脚をぐい、と広げられる。既に下着は剥ぎ取られている。遮るもの無く曝される乙女の真実。
さらに母の恋人は指でその真実をさらに暴く。
「さあ~、さあ~、雪人、ここよ~」
実母の指先で、広げられる、乙女の中核。
「いやああっ!」
二人の母が少女を蹂躙するのを目撃した雪人は、既に臨戦態勢を整えきっている。
あるいは、ある意味、誤爆寸前、暴発寸前とも言えた。
あまりの出来事に、手が、身体が震える。
その震えは雪人の長男にも伝わり、”解った解った”と上下に首を振って頷き続ける。
一歩一歩、ゆっくりと、でも確実に近付いてくるその姿を目の当たりにして、少女は自分が絶体絶命の縁に立たされている事を思い知らされる。
「いやっ! 来ないで! 来るなっ! あっち行けっ! ああっ!」
そして、ゼロ距離へ。
母が息子の長男、つまりは孫をアシストする。
孫の頭を優しく撫で、そして、なだめる様に手を添えて。
母親らしく?
息子を、孫を。
導く。
「はい、ごたいめ~ん」
恋人の娘の長女と息子の長男の初顔合わせ。
「っ!」
長男坊はやんちゃでこらえ性が無かったらしい。
見事に暴発し、長女を染め上げる。
「あらあら、あらあらぁ~」
「でも、まだ大丈夫みたいよ!」
次弾装填完了。連射オーケー。
「ほら、一気にっ」
母が息子を文字通り後押しする。
「いやぁあああああああっ!!」
最後の一押しは、初弾のぬめりを活用して円滑に成し遂げられた。
「痛いっ! 痛いっ! 痛いってばっ!」
禁断の城門を突破されてアカネが苦痛にその表情を歪める。
城内へと侵入した雪人の長男は、一気にその最深部へと至ると同時に。
「っ!」
第二波があっけなく訪れた。
「ちょっと! もぅっ! どいてよっ! どきなさいっ!」
「ほら、ほら、暴れたらもっと痛くなるわよ」
なんとか逃れようとするアカネを後ろから抑えつける母の美里が、娘を気遣うように宥める。
気遣いの方向性に疑問もあるが、終わったばかりの雪人にとっては、じっとしていてもらえる方がありがたい。
アカネに暴れられると、また次弾が早々に装填されてしまう。
「あんたも、何しがみついてるのよ! さっさとどきなさいよ!」
比較的自由に動かせる肩を左右に振って、雪人を遠ざけようとするアカネ。
が、しかし。
「んふふ。雪人ぉ、まだまだ、大丈夫よねぇ~」
雪人の母・雪枝が息子の上に覆いかぶさって息子共々、その恋人の娘を抑えつける。
「ほらぁ~、ほらぁ~」
雪枝が、身体を揺らして息子の身体を揺らす。
その振動がダイレクトにアカネに伝わる。
雪人も一度終えたばかりで敏感になっていて、苦痛の方が大きい。
「もう少しの辛抱よアカネ。すぐに良くなるからね」
「雪人もぉ、すぐに良くなれるわよぉ~」
母が娘を、息子を、優しく諭す。
「いやだって言ってるでしょ! 離してよっ、おかぁさん!」
「か、母さん、ちょっと、ちょっと待って、まだ……っ!?」
ゆさゆさ。
折り重なった四人の固まりがまるでひとつの生物のようにゆらゆらとうごめき、吠える。
そして。
二組の母子の共演……いや、饗宴は。
一昼夜に及んだ。
百合の母達の乞うた願いは遂げられ、仲睦まじい両親の隣で可愛い孫をあやす二人の祖母の姿は可憐でさえ、あった。
<了?>
――――――――――――――――――――
警告覚悟……警告来たら、素直に閉じますw