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夜逃げ屋中学生

こちらの操作ミスにより書き直す事になってしまい内容も多少変更されてると思い申し訳ありません。

ここから4,5話くらいまでは喧嘩サラリーマンから6年前の回想になっております。時は2008年7月23日からです。大柳仁平15歳。

 「それでは夏休みの宿題をちゃんとやってくるように。」担任がそう言って一学期最後のHRは終了した。明日から夏休み。みんな大騒ぎだが俺はサッカー部だから部活の日々だ。そして今からも部活だ…。「キャ~。仁くん~。かっこいい~。」俺が練習しようとすると必ずしも女子の野次馬が喚く。「仁~。」野次馬の中に一人ブロンドのボブヘアの美しいドラちゃんがいた。「相変わらずモッテモテね。」「別に望んだわけじゃないが。」「そのわりにはいっつもカッコイイプレー見せてくれるじゃない。」ドラちゃんの言う通りかも知れない…。俺は小学校の頃からサッカーを始め、中学に入ってからはサッカー部に入部した。俺はどんな相手でも手を抜きたくはなかった。1年生ながら俺はサマーソルトキックによるシュートを決めてからレギュラーとなり女子にもてて、不細工男子に嫉妬され理由もなく殴られたくないから返り討ちにすることもしばしば。そして今3年生。そろそろ引退だ…。「ところでドラちゃんは夏休みはどうすんの?」俺は問う。「わかんない。仁は?」「俺は多分部活。」俺はそっけなく答える。「サボれば?」ドラちゃんらしい言い方だが「多分部活やんねーと運動不足になりそう…。」「若いくせに。」お前も若いだろ。ドラちゃんが美少女で大人気だからか男子共の痛い視線を感じながら俺は練習に戻った。


 練習が終わって下校時間だ。俺は親がいなく、今は兄貴と別居中。夕飯の買い物をしようと俺はデパ地下に入った。「君可愛いね。俺らとどっかいかね?」あれはナンパか?「あんた達好みじゃないから帰って。」女も負けじと言う…ってドラちゃんだった!?「ちょっと仁。助けてよ。」ドラちゃんは俺に気づくなり救助を求める。まっ…ドラちゃんも女の子だから男として助けますか…。「男のお前らが一人の女相手に三人がかりなんて恥ずかしくないのか!」まずは注意してみる。「誰~?お前?」「友達だが。」俺は静かに答える。「ならお前は目の前でこの女が食われるとこでも見とけよ。」はい。俺の糸は静かに切れました。始末しま~す。まずは一人目に背負い投げと同時に踏みつけ。「三郎!?」続いて二人目に買い物カゴを勢いよく被せて殴り倒す。「次郎!?」この三人兄弟なのか…。最後の一郎さんにはサッカーのタックルをお見舞い。三人は倒れた。野次馬は消えていた。「ドラちゃんが怖がってたからな…もう大丈夫だ。」「ありがとう。」ドラちゃんは最高の笑顔を俺に向けた。拍手が聞こえるとおっさんが拍手していた。「あなたのように強い人間はあまりいません。」「どちら様ですか?」俺が尋ねると「失礼。私は竹本と申します。実は大柳殿とお話しがしたい。お嬢さんにはお帰り頂きたい。」俺はドラちゃんを先に帰して竹さんの話を聞いた。話によると明日から夜逃げ屋の仕事をしてほしいという依頼だった。一瞬疑ったが兄貴も来るらしく俺は誘いに乗った。帰ってからドラちゃんに説明した。


 次の日。俺は竹さんに連れられ東京にやって来た。いるのは俺と兄貴、あとは喧嘩馴れしてそうな連中だった。夕飯はバイキングで俺はがっついてたが兄貴は食べていない…。「食わないと身もたねーぜ。兄貴。」すると兄貴は立ち上がり「俺はお前みたいに遊びで来たんじゃない!」と兄貴は激怒した。俺と兄貴は喧嘩となり紙一重の差で俺のサッカーの能力が勝利を与えた。負けず嫌いの兄貴が俺に向かってきたが竹さんに止められた。それから竹さんに内容を説明された。それはある会社の社長令嬢がホストで金を使い込み、彼女の夜逃げを手助けするもので大勢がガードマンに突っ込み、その隙に二人は令嬢を逃がすというものだった。捕まるかもしれない恐れからかみんなが黙っている…。「俺が行く。」俺は立候補した。「本当にいいんだな?」竹さんが俺に問う。「俺は自分を探すためにここへ来た。もう後戻りはできないんだ。」俺は本心を言った。「そうだな。仁の言う通りだな。弟を見捨てることはできんからな。」こうして俺と兄貴の二人に決まった。


 夜中。作戦通りに他の連中がガードマンに突っ込み、俺達は会社に入っていった。迎え撃つガードマンをなぎ倒していく。ガードマンにしてはあのナンパと同じく手応えがない。社長室へはエレベーターを使わないとならない。エレベーター前にもガードマンが…。「仁。ここは俺に任せてお前は社長令嬢のところへ。」ガードマンは兄貴に任せて俺はエレベーターで社長室に向かう。社長室のドアを開けると辺りが夜景の見える窓ガラス。そして一人の女性が…。「夜逃げ屋です。一緒に逃げましょう。」俺が一言言った途端に令嬢はナイフで俺に襲いかかりもみ合いになる。「なっ!何を!?」「あなた…内藤の差しがねね!」内藤?確かさっき竹さんあら聞いたような…。「仁!?」兄貴が入ってきて令嬢はうろたえている。俺は令嬢を投げ飛ばした。令嬢は気絶した。「これは一体!?」兄貴が驚く。「俺にもわからん。」そのとき、「貴様らお嬢様を…。」ガードマンは俺達に銃を向ける。「逃げるぞ!仁!」「しかし…。」「捕まったら全て水の泡だ。」兄貴に続いて俺も窓ガラスを破って飛び降りた。二階ほどの高さなので着地は成功し俺達は会社から逃げ出した…。

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