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真実と親友の死

 次の日。警察が兄貴を捜索したが見つからないとのこと。春野の情報からでも「血の跡が残ってたけど死体もなかったらしいわ。」それを聞いた俺は「そうか。」ホッとしていた。「悲しくないの?仁のお兄さんでしょ。」ドラちゃんが話に入ってきた。「いいんだ。わかったから。」「えっ!?」ドラちゃんと春野は俺の態度に謎めいていたが俺にはわかる。兄貴は生きているんだと。『ピンポーン。』家のインターホンが鳴った。例の迎えか?義姉さんがドアを開けると「失礼します。」竹本だった!?「竹本!?」「大柳殿。少しお時間よろしいかな?」「ああ…。」竹本が家に上がり、持っていたアタッシュケースをテーブルの上に置き開けた。アタッシュケースの中身に全員が驚きを隠せなかった…。麗華ちゃんは腰を抜かし座り込んでしまい、ドラちゃんは「見ちゃ駄目!?」とひたすら葵に目隠しした。子供が見てはいけないからだ。義姉さんは「うっ!?」と吐き気に襲われ、春野は冷静だったが表情は驚き、俺は「こっ…これは…。」、博人も「かっ…神田!?」中身は神田の…だった。「何のつもりだ!?人の家にそんなもん持ち出しやがって!帰れ!」俺は竹本に怒鳴り散らした。「空気読みなさいよ!仁君や博人はともかく、ここは家庭よ。女の人や子供までいるのよ!」春野は珍しく激怒していた。「本当はここで見せたくはなかったのですが、やむを得ずに。」竹本は頭を下げた。「どうゆうつもりかしら?仁君への嫌がらせなら通報するわよ。」春野が頼もしく思えた。「実は…。」


 神田がクビになり1週間。神田はバンソウコウ、包帯を巻いていた。「くそー!?大柳の野郎…絶対に許されへん!」神田が翔太に愚痴をこぼしていた。「お前がちんたらしとるからこんなことになっとんたんやろうが!」とにかく神田は怒りをぶつけていた。「言ったはずですよ。俺は大柳に目を当てるつもりはないと、なのに貴方が喧嘩ふっかけるような真似するからこんなことになったんでしょうが!」「何やと!」神田はキレて翔太を殴ろうとしたが翔太はこれをよけて神田の腹部を殴りつけ続けざまに立てなくなるほど殴りつけた挙げ句、「始末しろ。」と翔太は部下のような男達と竹本に命じた。


 「翔太様から貴方へのお詫びです。」竹本が訳を説明し俺は震え「何がお詫びだ!ざけんな!ドラちゃんや兄貴、俺を殺そうとした野郎が何言ってやがる!」怒りの拳を竹本に向けようとした俺を春野が抑え、竹本は帰った。「今の仁君の一言をちゃんと翔太に伝えなさいいいわね。」春野は竹本に叫んだ。それからしばらくしてピーンポーン。武蔵が来た。「待たせたね。総理大臣がお会いになるそうです。」俺とドラちゃんと博人と麗華ちゃんは武蔵に続いて車に乗って議会児童前に向かった。議会児童に入り武蔵がドアをノックし「武蔵です。大柳様をお連れ致しました。」「通しなさい。」ドアが開き俺は総理の顔に驚きが隠せなかった。「あなたは…。」「久しぶりだな。大柳君。」「知り合いなの!?」ドラちゃんが俺に問う。

 「6年ぶりか?」「はい。あの時俺はあなたに助けられこの道を歩いた。しかし驚きました。」「まあ無理もないだろう。お前は何も知らずにここに来たのだからな。」「話と言うのは?」「息子を…翔太を止めてほしい…。」

 総理大臣は佐々木翔太の父。6年前に俺に会ったときは翔太を止めるために旅していたらしい。そして今は病気らしく「竹本はお前を見守ってたんだ。」あの時竹さんが俺を誘ったから兄貴、ドラちゃん、義姉さん、博人、葵、麗華ちゃんなど大切な人達の存在を教えてくれたんだ。そして麗華ちゃんのお姉さんは内藤に拉致され改造されたらしく麗華はショックを受けていた。

 ブーン。何やら騒がしい。「総理のお命を!?」武蔵が言う。「そのようだな。」下からSPらが来る。「いくか!仁。」俺と博人は下へ行きSP達を蹴散らしていった。片付いていった時…「仁!?」ドラちゃんの声で振り返りバーン…博人が俺の前に現れ倒れた。「博人!?」「博人さん!?」俺とドラちゃんが博人に駆け寄る。ドン。SPは竹さんに撃たれ「一足遅かったか…。」「博人!?」「ぐっ。男を庇うなんて趣味はなかったのによ…。」「冗談言ってる場合か!?しっかりしろ!」「仁…。絶対に翔太に…。勝たないと…お前を…呪い殺すからな…。」博人は目を閉じた。「博人!?おい!?お前何勝手に死んでんだよ!おい!?」俺は泣きながら叫び続けていた。ドラちゃんは俺に泣きながら抱きつくだけだった…。

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