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史上最悪の同窓会?

俺=仁

私=リク

二人の視点です。今回は6年前の人物との再会。そしてリクは…。

 俺がドラちゃんをものにして1ヶ月。今日は俺の会社に政治家がやってくる話だったが…。「あの可愛いのが政治家。」そう。その政治家は童顔でチビのガキみたいな奴だった。「これはこれは間宮様。」社長も様づけするほど。「大柳君はいるかな?」俺!?「大柳は俺ですが。」「変わらないなぁ。仁。」俺を仁って…。「お前!?武蔵。」「そうだよ~。久しぶりだね仁。」「久しぶりだな。お前偉い出世したな。」「仁も何か大人になったな。俺なんか…。」ははっ…。「間宮様ぁ~。仁様ぁ~。」女性社員の的にされてしまった…。「っで、この会社に何か?」「ああ。久しぶりに横浜まで来たから仁にまたイチオシの場所を教えてほしくて。」忙しいようだな…。政治家は。「これ。大柳。」わかってるよ社長。

 今俺は武蔵と横浜を歩いている。俺達は中学の時の事、サッカーしていた時の事、俺が今ドラちゃんと付き合っているということを話しながら歩いていた…。「そうだ。仁。あそこのアイス屋開いてるかな?」武蔵は懐かしむように言う。俺達はアイス屋に向かった。アイス屋は俺達が子供の頃から存在していて大人になった今でも懐かしい味に思い出を懐かしむんだ。「やっぱりこの味だ。」「そうだな。」俺も今昔を懐かしんだ。次に「小学校に行こう。タイムカプセル埋めたよな。」武蔵は覚えてたんだな。俺達は通ってた小学校に向かった。タイムカプセルを掘り起こした。中からは手紙とサッカー選手のカードが出てきた。「仁は『プロのサッカー選手になりたい。』か…。でも仁は立派な会社員になったんだよね。」今の俺は幸せかはわからんが少なくとも後悔はしていない。「武蔵は『チビで童顔じゃなくて仁みたいにかっこいい男になりたい。』か…。見た目は変わってないが政治家は充分かっこいいぜ。」「見た目は余計だ。」そんな話をしながら学校を出ると、男が3人くらい。「その政治家を渡せ!」一人が言う。「誰だお前。こいつをどうするつもりだ?」「お前には関係ない。」「あいにくダチを簡単に渡すことはできないな。」俺がそう言うと男達は襲いかかった。俺は男達を返り討ちにすると男達は逃げ出した。「武蔵。何なんだ!?あいつらは。」「わかんないな。」武蔵笑ってるし…。「笑ってる場合かよ…。俺がいなかったらどうなってたか…。」「いやぁ。よかったよ。仁は相変わらず強いな。」絶対何かあるな…。「ラーメン屋に行こう。」俺達はラーメン屋に向かった。俺が昼休みに利用するラーメン屋だ。「いいとこ知ってるんだね。仁。次は中学校に行こう。」俺達は通ってた中学校に向かった。中学校のグラウンド。あそこで俺は一生懸命サッカーの練習してたっけ。「懐かしいな。仁と一緒にサッカーしたっけ。」「ああ。お前は可愛いってよく女から言われてたな。」「やめてよー。」俺がからかうとリアクションも相変わらずだ。俺達が学校を出るとまたもや男達が「そいつをおとなしく渡せ!」「今案内中だ。請け負った仕事を投げ出す訳にはいかないな。」「バカな男だ。お前も死ね。」男達が襲いかかった。返り討ちにしてやると男達は逃げ出した。「武蔵。ほんとに何なんだ!?喧嘩慣れした連中だぞあれ。」「仁は頼りになるな~。」絶対何かあるな…。最後に「料亭に行きたい。」俺達は料亭に向かった。俺が先に武蔵を降ろして駐車場で車を止めて歩いていると武蔵が黒いコートの男と会話している。黒いコートをよく見ると…リクだった。俺は歩み寄る。


 「久しぶりだな。大柳君。」大柳君と突然再会した。「どうしたんだ?」大柳君が私に問う。「この少年。横浜が久しぶりらしいんだ。だから私に案内しろとな。」少年は声を聞いて少年だとわかった。ちなみに私は両目が見えないのだ。「君が来るのが遅いからこの黒いコートの人に案内してもらおうと思ってな。」「今ちょうど大柳君の家に顔出そうと思って…。」「いいよ!そんなことしないで。」大柳君は都合が悪いのだろうか…。今日は帰ろうか…。「そうだ。君も一緒にどう?」少年が私を誘った。「いいのか?一緒に行っても。」「いいよいいよ。大勢の方が楽しいから。」少年がそう言うと大柳君が何やら小声で「リクも混じって可笑しな組み合わせだな…。」こうして私達は料亭に向かった。料亭に着くと受け付けのお姉さんが「仁君。注文は…。あなた!?」あなた?私のことを言っているのか?「義姉さん落ち着いて…。」大柳君が言っても「あなた!?私よ。磯部真理子よ。」磯部真理子?どっかで聞いたような…。「あなたは大柳大二郎さんでしょ!?」大柳って…私と大柳君が兄弟!?「私はリクだ!大柳大二郎何かじゃない!」なぜか私の怒りは収まらず外に走り出した。


 リクが外にいってしまい…30分。「先ほどは真理子さんが失礼致しました。」「気にはしてませんよ。」武蔵が笑顔で言い、「誰かと間違えたんだろう。」俺は誤魔化したが、にわかには信じらんない。リクは兄貴と瓜二つだからだ。外は小さな雨が降り出した。


 私は今コンビニ前に寄りかかっていた。磯部真理子…。それに真理子という女の香りをどこかで覚えているような…。駄目だ…。思い出せない。その時、私はバランスを崩してコンビニ前の階段から落ちてしまい、痛みを感じながら起き上がった時、思い出した…。私は全てを思い出した。私の両目が見えないのはある男に両目を潰されたから。磯部真理子は私の妻。大柳君…仁は私の弟。一人の女の香りがする。小さな雨が降り出した。女は私にぶつかり「ごめんなさい。」この女の香り…。「お嬢さん。名前は?」「私は磯部明日香ですが…。」真理子の妹か。思いついた。真理子の幸せを踏みにじった弟への仕打ちを。


 外は雨が…。「大変です!?」お店の人が駆け出した。「大柳さん!先ほどの黒いコートの男が明日香さんを東京に連れ去って…。」「東京に!?」「何やら大柳さんにこの事を伝えろと…。」黒いコートの男はリクだな…。何故ドラちゃんを…。「武蔵。少し外す。」「わかった。」俺は急いで赤い装甲に着替え、車で東京に向かった…。東京に着くと男達が…。「お前この前の…。リーダーの命令だ。この先は行かせん。」リクの手下が襲いかかった。返り討ちにし、「リクと明日香はどこにいる!」「知らない。」「何だと!?」「本当。幹部しか知らない。」仕方なく幹部を探しに行く。「鬼ごっこは終わりだ。」幹部を見つけた。幹部を返り討ちにし、「リクはどこだ!?」「リーダーは…。」幹部は言う途中で逃げ出した。ここで逃がすわけにはいかない。幹部を捕まえ「お前…俺を本気で怒らせたいようだな。」「ヒィ!?わかった言う。本当に言う。リーダーはレストランビル屋上だ。」俺は手下を倒しながらレストランビル屋上に向かう。レストランビル前に女がいる。奴もリクの手下だろう。「そこをどいてくれないか?リクとドラちゃんに合わせてほしい。」女性相手だから控えめに言うと「いい男の頼みなら聞いてあげたいけど…リーダーの命令なのよ。悪いけど消えてもらうわ。」こうして戦い、女を倒して俺はレストランビルに入り屋上に出ると「来たか大柳君。いや、仁。」リクが俺を仁と…。ドラちゃんはリクの横で椅子に座らされ縄で縛られている。「私は全てを思い出した。」思い出したってことは。「お前と話し合うにはこうするしかなかったんだ。」「そうか。兄貴…ついに。」「ああ。何故私の目が見えなくなったのかということ、お前が私の弟だということも。」「兄貴。」俺が駆け寄ろうとすると「来るな!」兄貴はドラちゃんに手刀を向ける。「どういうつもりなんだ兄貴!?」「それはこっちのセリフだ!」兄貴は何故かキレてる…。「お前が真理子を働かして遊んでばかりいるからだろ!私はあの時真理子の事を頼んだ。なのにお前は!」「違うんだ兄貴!」「そうよ!仁はね!姉さんと私の為に自分の事を投げ打って働き続けてたのよ!お義兄さんは目が見えないからそう言うのよ!」ドラちゃんが俺に変わって説明しても「ならば何故真理子は働いている?お前達が働かしているんだろ!」「話を聞いてくれ!」兄貴はドラちゃんを殴ろうとし、俺はドラちゃんを庇って殴られた。さすがに兄貴の拳は痛い。(おまけに空手と合気道の達人だ。)「仁!?」ドラちゃんを本気で殴ろうとした兄貴に俺も激怒した。「いくら兄貴が相手でも…ドラちゃんに手を出す野郎は絶対に許さねえ!」俺は立ち上がる。「やる気になったか。私が勝ったら磯部とは身を引け!」「いいだろう…。たまには兄弟喧嘩もいいかもな。」俺は構える。「ちょっと…。二人ともやめてよ…。」「久しぶりにお前の実力…見せてもらおうか。」兄貴は構える。「行くぞ!仁!」最強の兄弟喧嘩は始まった。兄貴の動きは前よりも格段に上がってて強い!俺は苦戦しながらも連続で関節技を決めて勝利した。俺は息切れした。「やはり仁は強いな。それに私の目は見えないし、仁の動きだけは読めない。」「兄貴の目が見えてたら…勝てたかどうかわからんな。」「あなた!?」真理子さんが駆けつけてきた。「真理子…。」「違うのよ大二郎さん。仁君は立派な社会人よ。でも仁君の給料でも生活は厳しいから私も働いているの。」「そうか…。私の勘違いだったのか。」「今ね。私とあなたの子供がいるのよ。葵っていうの。まだ5歳だけど。」「私に子供が…。」「そうだ。父は兄貴で母は義姉さん。家族が増えたんだ。」「私は父親に…。すまなかったな…仁。明日香ちゃん。」「わかりゃいいから。ドラちゃんは?」俺は同意を求める。「仁が許すならいいわよ。」ドラちゃんも許す。「葵か…。私の子供か…。会ってみたいな。」兄貴が寂しそうに言う。「毎日会えるわよ。」ドラちゃんが言う。「そうだよ。一緒に帰れるんだよな?」俺は兄貴に問う。「私は今盗みをし続けてしまっている…。どんな顔して帰ればいいんだ。」「こんな顔。」俺は鬼太郎みたいに目瞑って口を尖らすとみんな笑い出し、兄貴も笑った。目は見えなくとも心は通じる。その時、「ようやく終わったか。」佐々木翔太が現れた。「翔太…。」「とんだ茶番だな。夜逃げ屋から続く感動の家族愛。涙が出そうだったぞ。」こいつには血も涙もない。「貴様…。」「状況をよく見るんだな。お前の大好きな女がどうなってもいいのか?」翔太はドラちゃんに稲妻の拳を向ける。何故翔太が!?ドラちゃんを人質に取られた…。「本当に馬鹿な連中だ。お前も子供を解放したのに逃げてればいいものを。」翔太は義姉さんに向かって言う。「姉さん?」「どういうことだ!?」何故義姉さんが翔太と…。「料亭の火事を覚えているだろ。俺は内藤に誘拐されたこの女の子供の自由と引き換えに店に火をつけさせた。」「何ですって!?」一番驚いているのはドラちゃん。姉妹だからな…。「だが何故葵は誘拐されなきゃなんないんだ!?」一番引っかかっていた。「それは大柳。お前が俺達を嗅ぎ回っていたからだ。」「狙いが俺なら葵、ドラちゃんは関係ない!今すぐ放せ!」「まあいい。後はこの女を始末すれば俺の任務は終わる。」翔太はドラちゃんに稲妻の拳を強めながら「さあ。目の前で愛しい女が傷つくところを見ろ。大柳。」「仁!?」「ドラちゃん!?」「明日香!?」翔太は拳を振るった…。「何をする!」翔太の動きを止めたのは「あなた!」兄貴だった。兄貴の合気道で翔太の動きを止める。「6年前お前に潰された両目の借り。返させてもらうぞ!」もう前の兄貴じゃない。勝算はあると思ったが「この死にぞこないが!」ドンッ。翔太は隠していた銃で兄貴を撃った…。「ゴホッ…。」兄貴は吐血し、腹部から出血しながら後ろに後退し…「あなた!?」「兄貴ぃぃぃぃ!?」俺と義姉さんが叫び、兄貴はレストランビルの屋上から転落してしまった…。「6年前を見ているようだな。大柳仁平。」頭に血が登った俺は構えた瞬間。「待て。」武蔵が現れ、翔太は「何故…あなたが!?」驚いている。「この人は俺の友達だ。出だしはさせない。君の気持ちはわかるが素直に帰ってほしい。」「わかりました…。」翔太は去る…。「待て!逃げるのか!?」「お前も一度…俺の前から逃げたはずだ。また改めてお前と戦うその日まで勝負は預ける。」翔太は去って行った。「今助けるからな。」武蔵はドラちゃんを縛っていた縄を解く。翔太が簡単に引くとは武蔵は一体…。「どういうことだ!?翔太と繋がってやがる。」武蔵は答えない…。「お前が何者かは知らないが、お前がもっと早くに来ていれば…兄貴は死なずに済んだんだ!」「俺は全てが遅すぎた…。明日全てを話そう。仁に全てを聞く覚悟があればな…。明日11時に使いの車をよこす。」武蔵は去って行った。「あれって武蔵君?」ドラちゃんが問う。武蔵の言う全てとは一体…。

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