異世界ワープ
今回が最終回です。
ドラグーンは異世界ワープに成功した,何日何回ワープしたか分からないが今ピンチだった,ワープ後に船体ダメージを受けたからだ。船体は赤いランプと警報が鳴り止まないが,修復システムと自動修理機能がフル活動して居る,サイコフィールドを越えて来た物は沢山の星の残骸らしきデブリ,小さい破片はサイコフィールドで弾いてるが大きな岩みたいなのは弾けない。
「サトシこのままじゃあ危ないよ。」
トムがサトシに言うが。
「異世界ジャンプしたらこれかよ。」
ラムタラが解析を終了すると。
「この宇宙空域調べられる全センサーに,生命反応が在りませんサトシ,次のジャンプワープまで一時間は異世界ワープは出来ない。」
サトシはまずはデブリから脱出を,最優先にした。
「ラムタラ緊急離脱の通常ワープ開始。」
ラムタラはサトシから,精神エネルギーしシステムを接続する。
「ラージャ………サイコエネルギー上昇,通常ワープ航行開始。」
サイコエネルギーパラメーターが,80%を一気に越えたので。
「ランダムワープ開始。」
「ラージャ,ランダムワープ開始します。」
前方の揺らめき宇宙空間に突入する,ドラグーンは暗いワームホールを進み出ると,デブリは無くなったがまた警報が鳴る。
「重力波感知対ショック体勢…………,通過を確認しました。」
サトシ達は最初の異世界から,波瀾万丈だった。
「デブリの次は重力波かよ,俺のせいじゃあ無いぜトム。」
トムの視線を感じたサトシが言う。
「それじゃあルリスティーナを置いてきた,バチかも知れないね。」
「……………………」
言い返せないサトシだった,何回かブラックホールか超新星かは不明だが,重力波の波が度々来たがドラグーンに影響ある波は無かった,一時間経ち次の異世界へとワープを始めると,次は何処かの惑星上空に出る。
「………サトシ?」
トムは外カメラの映像を見て言う。
「何だトム?」
サトシも白い大地?の映像を見る。
「次は凍り型惑星なのかな?」
嫌みが混じった言い方をするトム。
「これも俺の影響じゃあ無いぜ。」
否定するサトシに白い目で見るトム。
「次のワープまで23時間必要だサトシ。」
「次元アンカー射出,停泊後エネルギーが溜まり次第どうするか,後でミーティングだ。」
サトシは座席に掛かってたマントを手に取り,エレベーターに向かう。
「俺は食事して,仮眠を取るぜ。」
そお言いエレベーターに乗り込んだのを見計らい,トムとラムタラは話す。
「上手く行ったね。」
「サトシが間抜けで助かった。」
画面が変わりラムタラは懐かしいと感じる,何かの波長を船体下の島から感じた,エレベーターがガタンと降りたのと同時に,ルリスティーナを脱出ポットで下船させた。
「ルリがトムに礼を言ってだぞ。」
「………そうか,また彼女には再開しそうな気がするよ,それに此処には異世界の僕が良い思いしてるらしいからね,また来たらエネーブルと旅の話がしたいね。」
「そうだなトム。」
ラムタラはサトシにバレない様に,凍りが有りそうな場所に向かった。そしてサトシは食事を終え,優姫にバレない様に隠し部屋に行き久々にベッドに横に成ると,不思議な位睡魔に襲われ眠る,そして隠し部屋に彼女は現れた。
「今日もサトシと夫婦の夜のお勤めよ。」
目覚めないサトシは優姫とまた関係を持った。
「……………何かダルいぜ…………」
サトシはフラフラしながら目覚めると,何か手に柔らかい感触が。
「はぁ~ん,サトシだ・い・た・ん。」
サトシは固まった,何故か優姫が裸しかも着替えずに寝た筈だが,自分も何故か裸に血の気が引くサトシ。
「またか優姫。」
「テヘ。」
可愛くポーズする優姫だが,サトシは肉食女子に食べられ過ぎである。
「サトシ早く私と結婚しましょう,既成事実はもう毎日作ったから逃げられないわよ。」
サトシに逃げる選択肢は無い。
「もっと楽しみましょサトシ。」
サトシは逃げる事が出来ない,優姫に求められた結果サトシは優姫を愛してしまったが,サトシはまだ愛して居る人物が脳裏を3人過る。
『俺はルリも祐奈もルリーナも嫁にしたい,アイツを殴って祐奈とルリーナとついでにルイーズを連れて帰ったら5人を,俺の妻にするんだ。』
だがサトシの目論みは失敗に終わるが……
「サトシ早く結婚しましょ。」
結婚願望が強い優姫だった。
「もう時間だけどサトシ来ないよ?」
1日経ち出発時間だが現れないサトシ,仕方なくトムとラムタラは次の異世界にワープした,ドラグーンが次にこの星に来たのは,まだ先の事。
次に出現場所は前に通り過ぎた異世界らしいが,今度は青い星が近いに見える,その星の近くを人工物が大量に浮遊して居た。
「サトシが前に言ってた星かな?」
トムは青い星を見ながら言う。
「文明レベルは低いみたいだが,ロストテクノロジーは無いみたいだ,我等には害は無いが余計な争いを避ける為にも去るのが一番だ,サトシは仕出かしそうだから他の宇宙空域に移動する。」
ラムタラの判断に納得するトム。
「サトシなら仕出かすね。」
溜め息をするトムだった。
そしてやっと来たサトシはやつれて居た,2日間も何をしてたんだろうか?
「あれ?外の映像変わってるぜ。」
サトシの言葉に呆れるトムとラムタラ。
「2日も経てば場所も変わるよ。」
固まるサトシにトドメを刺すラムタラ。
「もう5度異世界ワープしてますよサトシ。」
ラムタラの言葉にダメージを受けるサトシ。
「この星に何か恐竜みたいな生き物が居るよ,空飛んでるデカイのとかね。」
サトシはそれを聞いて。
「上陸可能かラムタラ?」
ラムタラの解析は終わってる。
「気温50度近い外に行きたければどうぞ。」
サトシは暑いのが苦手なので止めたのだった。
そしてサトシ達は色々な異世界へ行ったが,サトシは物欲に負けその異世界の通貨無いのに買い物し,指名手配犯に成ったりトムは宝石とか換金した後,異世界の料理を堪能趣味が増えた。
そしてサトシは着いたがやはり雅史に返り討ちに。
「雅史くたばれ~」
「やれやれ身の程知れよ,異世界の私よ。」
雅史にドラゴン・スープレックスを食らい,地面に刺さるサトシだが直ぐ復活する。
「俺が最後に勝つ!」
「まだ懲りないのか………困ったヤツだ。」
雅史は呆れながら何もない空間から,武器らしきのを出しサトシに先端を伸ばすと。
「ふざけた事……ギャァァァァ!!」
電気が流れ感電するサトシ。
「不毛だなサトシ。」
残念な者を見る目で,サトシは雅史に見られて居た。
「俺は最後に勝つ男だぁぁぁぁぁぁぁ!!」
雅史は容赦なくサトシをへし折りに行く。
「最強ハイキックで倒れて地面に眠れ!」
強烈な蹴りを顔面側面に食らい,吹き飛び倒れるサトシ。
「伊達にモンスターや悪党退治を,してないよサトシ。」
惨敗したサトシは,祐奈とルイーズを連れ元の世界に帰って行った,ボコボコにされて。
完
精霊)トム「気が合うね,もっと食べなよ異世界の僕。」
猫星)トム「これは他の異世界のだよ,食べなよ異世界の僕。」
ワイワイ言いながらサトシがボコボコ劇を見ながら,トム達は食べ物に夢中で見て居なかった。
精霊)トム「マタタビが美味い。」
猫星)トム「異世界のマタタビ酒だよ。」
エネーブル「このピザも美味いぜ。」
ビオラ「このお刺身も美味しいわよ。」
祐奈「この世界に未練はあるけど,アーノルド………いやサトシが必死でプロポーズしてくれたし………,あとサトシ何で勝てないだろ?」
この後吐くまで飲むダブルトムと,呆れる祐奈とエネーブルだった………完。
短編に成りましたが,今まで読んで頂きありがとう御座いました。