初遺跡
元オッサン平行作品発進ですが,微妙にこの話しと元オッサンの話しが交差するまで,少しタイムラグ発生します。
サトシは初遺跡のある星に向かって居た,異世界宇宙は何処までも広く,たまに斬新過ぎる宇宙船が通り過ぎる。
「アレはヘリウム資源運搬船ですね。」
「食いカスの魚の骨みたいだよな。」
上下に骨みたいなドラムタンク風の見た目が,確かに骨みたいだが食いカスてとサトシは思う。
「腹減って来たぜ,シーフードピザ食うだろ?」
「一人で食えよエネ。」
「私はカツ丼食いたいな。」
「同士は居ないのかよ………」
一人とぼとぼとエレベーターに乗り,本当にシーフードピザを食べに行くエネーブル。
「本当に食べに行ったよブルー。」
「……珍しいエネが食べに行くなんて。」
何故か背中に哀愁が漂ってたのは,気のせいだろうか?
「トムは食べに行かないのか?」
「僕は七面鳥の丸焼きでも食べに行くかな,サトシはどうする?」
「………宇宙見てるのも飽きないが,腹減ったし自動航行してるからあとは,ラムタラに任せて食堂に行こうかな。」
「宇宙なんて見飽きるだけどな。」
「地球文明では見れない光景だよ,個人で宇宙船なんて無理だし。」
「基本個人で宇宙船持ってるの少数だよ,まあロストシップ発見したり発掘したりした人物以外はね,遺跡や迷宮で発見する確率低いけど,サトシは子供の時に平然と達成したらしいね。」
確かにこのサトシてのは,たまにとんでもない幸運を引き当てるが,意中の女性に成ると何故か告白する前に,他の男に取られたりしている,女性免疫力低い割に行動力だけあるが結果を出す前に,不運を引き寄せるが免疫力より取られて,メンタルダメージでのような気がするのである。
「サトシて過去恐ろしいな,色々。」
「強運の波が凄いですよね。」
「その代償も半端無いが。」
「………未だに彼女出来ない要因は,他にも有るけどね……ヘタレ過ぎる所とか。」
「グフッ」
サトシは精神ダメージをダブルで受けた。
「………何で泣いてるの?」
「私だって可愛い彼女欲しいだよ,だけど緊張するんだよ好きな子の前では,挙動不審に成っても仕方ないだろ?」
「僕はそんな事無いので分かりません。」
「プレイボーイには分からないさ。」
相容れない二人だった,涙を拭いて?食堂でやけ食いに向かうサトシ。
「地雷ふんだかな?」
トムも後を追う。
「よう………何かあったのか?」
「………いや何でもない。」
サトシはマイク前に行き。
「カツ丼特盛。」
……………………チン
「…………やけ食いだなアレは。」
「………本当やけ食いする気だね。」
モテ男のトムが現れた。
「また何か仕出かしたかトム。」
「恋愛観の些細な違いだよ。」
「………モテるヤツはこれだから。」
「エネはモテるのに積極性が無いだけだろ?」
「俺は愛する一人………」
「寝取られたね。」
「…………トム夜中に背中をガラ空きで歩くなよ。」
「闇討ちスナイパーしないでねエネ。」
エネーブルの物騒発言をスルーして,お茶を片手にやけ食いを始めるサトシと,おかわりシーフードピザを注文するエネーブル,七面鳥丸焼きが何故かツナ缶が出てきたトム。
「…………何故缶詰?」
「「………トムはそれで十分だ」」
「二人共酷くない。」
とぼとぼとトムは缶詰を食べ始めた。
「まあ美味しいけど納得出来ない。」
「……日頃の行いだね。」
「ああ日頃の行いだな。」
「やはり二人共酷くない。」
三人は食べ終わり
「玄米茶が無いのが気に入らないな。」
「………サトシはお茶あまり飲まないヤツだったが,この前通販見てなかったか?」
「機械高くて,仕事かお宝売らないとな……,ヤツのヤバいお宝はマニア受けしそうな本売ったが,二十万宇宙円にしか成らんかったよ,二冊でだけど。」
「一冊10万てどんな本なんだ?」
「ヤツの性癖は知らない方が良い,特にアレは変○の領域だ。」
〘鞭やヒールとかアカンな,私は……派だが。〙
「…………サトシ」
何かを察したエネーブルだった。
「コーヒー飲まないのサトシ?」
「私はブラック派では無いと,言ったぞトムよ。」
牛乳片手に聞いて来るトム,サトシはマイクの前に行き。
「カフェラテの砂糖ミルク増し増し。」
「サトシと違うな………甘党な所が。」
「ビール今じゃあエネ専用だし。」
「アレ終わったら俺もビール止める。」
「え!?」
「サトシと同じく葡萄酒かウイスキーにするぜ,何か格好良いからな。」
「格好良いからで変えるのかよ。」
「酒は自分に合った物が美味いだよ,まだまだだねブルー。」
「うっ…………辛辣だなサトシ」
〘厳しい事言った覚えはないが?〙
三人は休憩を終えメインブリッジに戻る。
「興味深いよね武器とか,キーボード操作とかステック操作とか。」
「治療は特殊マシンやナノマシンだからて,死んだら生き返らないから気お付けろよ。」
「ファンタジーだったら蘇生有りそうだな。」
「またサトシのラノベ読んでたのかよ。」
「異世界のラノベや,ファンタジー小説やコミックも面白いが,何故分からない文字とか分かるかが分からんよ。」
「それは腕にしてる翻訳機の性能だな。」
「確かにこれ外すとブルー達と,会話出来ないからな。」
腕時計ではないがラムタラとの通信や,エネーブル達との通訳等は全て腕時計式端末が行って居る,コレもロストテクノロジーだが色々解せぬ。
「何で地球の日本語に通訳されてるか,色々解せぬよ。」
「俺に言われても困る。」
「僕達もしないと分からないし,後4機しか無いから壊さないでね。」
「壊れるのか?」
「知らないけど機械だし。」
腕にしてる機械を三人見ながら頭を捻る。
「考えても分からないし放置で。」
「そうだなサトシ。」
「壊れたらラムタラに修理………。」
「丸投げするなトム,飯抜きにするぞ。」
ラムタラに怒られたトムだった。
「何で僕だけ酷くない。」
「まもなくデンドロビウム第12惑星に到着する,席に着け。」
「無視しないで。」
もう到着らしいのでサトシは操縦席に,二人は持ち場に着く。
「リンク開始サイコフィールド展開。」
「ラージャ………精神エネルギーLINK開始,………サイコフィールド展開………完了しました。」
「大気圏突入任せたラムタラ。」
「ラージャ………大気圏突入コース入ります。」
緑と海比率半々の惑星に到着するが,着艦出来そうなスペースが無さそう。
「降りる場所本当に無いな,仕方ない小型飛行船で降りるぜ。」
右のエレベーターから小型飛行船に乗り移る。
「ラムタラ頼む。」
「ラージャ………ハッチ解放………ドッキング解除……」
次の瞬間落下重量を感じる。
「何か墜ちてるだけど。」
「墜ちてるだよ,早く出力上げろラムタラ。」
「ウッカリしてました。」
「………怪しい。」
トムが訝しげに画面を睨む,カチャンと音が成るとタービンらしき音が聞こえ,加速を始める。
外部カメラの映像がスクリーンに出ると,鬱蒼と森が広がるが,熱帯ぽくない木が広がるが。
「サトシマント持ってるな。」
「………外套とか無いのか?」
「それもロストテクノロジーだ,しかもマントにしたのはサトシだろ?」
「マントマニアのヤツが原因だが,外套何処にて………トム交換しない?」
長さが調整できるマントや外套に,フードを三人は持って居る,トムのは青と白の縦縞外套と三度笠。
「え~僕コレ気に入って………」
「前マント欲しそうだったよね?」
「………知ってたの?」
「分かりやすい行動力してたぜ。」
「分かりやすい視線してたよ。」
「…………」
納得出来ないトムだった。
バックパッカーを背中に装置し,足袋風のブーツを確認して遺跡近くの開けた場所に,水平着陸する。
「外見デカイ戦闘ジェット機なのに,器用な小型飛行船だな。」
ジェット戦闘機を大きくした乗り物だが,乗り降りは光る何かでいつの間にか降りてるし,ロストテクノロジー恐るべし。
暫く歩くと,アンコール・ワットみたいな遺跡が現れたが,森の木々が生い茂り過ぎて薄暗い。
「なかなか薄暗い遺跡だな。」
「ウルスカ遺跡て名前だが,最深部までたどり着いたヤツは居ないらしいぜ,しかも大体のヤツは入り口付近の財宝開いて,中間の広場でガーディアンに阻まれて,いつの間にか気絶して外に居るらしい。」
「対策は?」
「だからいつの間にか気絶してるから,対応策が無いだよ。」
「やれやれと言いたいな。」
「情報が少ないが,ガーディアンさえ倒せば。」
「倒せればね………本当にガーディアン倒す事が,前に進む条件かね。」
「?」
サトシは思った,試練的な謎解きとかあるオチだろと。
「じゃあ行くぜ。」
「武器を出せる様にね,たまに盗賊みたいな同業者居るから。」
「そいつら賞金掛かってないかな?」
「大抵灰色組織だから賞金掛かって無い。」
エネーブルが話す。
「そうそう悪質教団の奴ら位だよ,賞金掛かってるのは。」
「私がこの体に憑依した原因に成った,彫刻みたいな敵を崇拝してた教団か?」
「全てを無に帰るのを望む,唯一神を奉る教団のダークグロリスター教団と,天の知恵教団だな………アイツらイカれてるからな,自分達の教義の為なら手段を選ばないテロリストだ。」
苦々しい顔で話すエネーブル。
「滅びてる教団だよね?」
サトシ達が最終決戦前に,拠点を破壊している一般市民は居ない,隕石に教団施設がある天体を片っ端から,ミサイルやレーザーにフォトン砲や,主砲の連装グラビトン砲で殲滅してるはず。
「アイツら宇宙ゴキブリ以上に,繁殖力あるからな。」
「虫より厄介なんだ。」
「虫は殺虫剤で殲滅できますから。」
どんな殺虫剤なんだ?トム。
「そんな事より………遺跡の中は気お付けろよ………」
「先客かな?」
「………だと良いな,普通の同業者ならな。」
「先え行こう~」
「能天気なトムだぜ。」
遺跡は外はアンコール・ワットそっくりだったが,中は不思議な金属で出来てる。
「この金属何で出来てるんだ?」
「多分ロストシップと同じか,それ以上の鉄だろ?」
「要するに解らないのさ。」
「………トムかじってみて」
「雑菌だらけの鉄とか噛らないよ。」
「ドラグーンのは噛ってるのか?」
エネーブルの質問にトムは胸を張り言う。
「そんな不味そうな物噛らないよ。」
「噛ったら宇宙に放り出してる。」
ラムタラがいきなり答える。
「………よし,今度トムが酷い事言ったら,壁に歯を突き立てて放り出そう。」
「サトシ………根に持ってたんだね。」
「だからモテるだけのヤツは。」
「止めて下さい,トムの臭い口臭を付けないで下さい。」
「僕は歯をちゃんと磨いてるよー」
コント的な事を話しながら先に進むと,鉄のケースが何ヵ所かにある。
「アレが宝箱か?」
「ロストテクノロジーがたまに入ってるが,基本何も入って無い。」
「まあ前のサトシが開けてるあの鉄箱て,もっとジュラルミンケース的なのが,殆どだよね。」
「アイツそれ開けまくって一応決戦二年は,働かずに敵殲滅出来たからな。」
「何億稼いだやら。」
「ミサイルとか撃ち放題程度は,稼いでたよね。」
「湯水の様に使ってたな。」
「………金銭感覚異常だな。」
今の所誰にも遭遇しない,警戒はするが気配を感じない。
「もう少しで中間広間だ。」
先に広間らしき場所が見えるが,その前に怪しげな置物がある。
「ブルーストップ。」
「もうそこだろ?」
「そこの置物怪しいと思わない?」
「この変な生き物に翼付いたのか?」
「ネタ的に,ファンタジーのガーゴイルて悪魔だな。」
「また小説の…………」
「まあ調べれば分かる,少し待ってくれ。」
サトシはゴーグルを出しセットし,電源を入れるとガーゴイルの目からセンサーレーザーが出ていた。
「やっぱり罠だよ,ガーゴイルの目からセンサーレーザーが出てるよ。」
「………マジか………」
エネーブルもゴーグルをすると,赤いレーザーが見えた。
「ガーディアンが動く原因てまさか………」
「レーザーに掛かったからだろ?」
「サトシ並みに勘が良いな。」
「嫌な事には何故か分かるんだよたまに。」
「たまになのか?」
「たぶんたまに。」
「曖昧だな。」
センサーレーザーを避け前に進むと,台座に座るゴーレムにしか見えないガーディアン,広間の左右とガーディアンの股下に通路が在る。
「サトシどっちだ?」
「勘アテにしてますよ。」
「………ガーディアン下は何かまたトラップ有りそうだから,左から何か感じるから左かな?」
「じゃあ僕右担当」
「じゃあロマン在りそうな,ガーディアン下は俺が行くぜ。」
「…………一緒に行かないんだな。」
「サトシはたまに仕出かすからな。」
「ハニー達の維持費もバカに成らないからね。」
「「なら別れろ」」
「二人共酷い。」
三人は各々別れて向かう。
「サトシには悪いが俺専用のロストシップ欲しいから,俺一人にさせて貰ったぜ………て,本当に罠センサーだらけだな………アイツの勘凄くねえ?」
一方トムは。
「………オ!?何かの部屋発見突撃…………」
ドアを開けると。
「何故にトイレ?しかもトイレットペーパー付き。」
残念トイレだった。
「ついでだしトイレ使お。」
扉を閉めトイレを使うトムだった。
その頃サトシは階段を下り,大きな広場に到着していた。
「ジュラルミンケース見つけた,幸先良いなさてさてお宝お宝と…………」
開けると見た事在る白いキャップみたいな物が二つ。
「嫌な予感がするな。」
近くに取説が在ったので見たら,四次元ポシェット腹に着けたり出来ます。
「猫型万能ロボットネタじゃあネーかぁ~!」
まだ続きが在った,他にも腕輪に成ったり出来る万能ポシェットと書いて在る。
「コレ作った責任者出て来いやー!!」
出て来るはずは無い。
「じゃあ浮遊旅行鞄。」
何か魔女とか使いそうな旅鞄に,光った後変わったのだった。
「浮遊以外ファンタジー的な鞄だな。」
他を探すと対戦車ライフル形状の,これもサイコエネルギーで発砲出来る武器らしいが,まだスタンガン形状の実弾銃や,グレネードランチャー付きマシンガン,ゴム弾ランチャー砲にスタンゴム弾マシンガン等色々ある。
「対人戦闘に使えそうだな,物騒な同業者居るらしいしさっきのにて無い……,そう言えばまだ続きが見てないな。」
自動で仕舞いたい物を収納とか,欲しい物を自動で出して渡してくれるらしい。
「なかなか便利だな,腕輪にした方が何かと精神的に助かるな。」
サトシは試すことにした。
「スタンマシンガン」
一瞬で手にマシンガンを持って居た。
「戻れ。」
一瞬で消えたが言わなくても,使えそうな気がするので在った。
「騎士像がある方から誰か呼んでるきがする,だが敢えてスフィンクスみたいな像の方,何か在りそうな予感。」
サトシはスフィンクス像二体の間を過ぎ,中に入った後サトシが来た広場の階段から,ぞろぞろとゴロツキ達が現れた。
「俺達を案内するとはバカな奴ですね。」
「バカ,デカイ声出すな,それより反対側にお宝在るはずだ先に取って,その後奴を始末してトンズラするぞ。」
「あんな弱そうなの,何故警戒するんですか?ボス」
「何処で見た事ある面でな,何かヤバい裏社会の情報で危険人物扱い者に,アイツにソックリな奴載ってた気がする。」
「天敵のトラブルコントラクターやなんでも屋や,賞金稼ぎのヤバいのが載ってるのですか?」
「俺達の天敵とかな,アノ噂のサトシは教団倒して疲弊して,療養中と聞いてるしな,野郎ども行くぞ………。」
ゴロツキ達は騎士の像の方に,10人ぞろぞろと向かって行った。
その頃エネーブルは。
「金の像やオリハルコン像等お宝ゲットだぜ,指輪も手に入れたが使い何処無いな………」
その頃トムは。
「…………スッキリした。」
ハンカチで手拭き,長いトイレを終えた所だった。
そしてサトシは………
「まさかトイレあるとは助かったよ。」
お前もか。
「さてトイレしか無かったし,騎士の像に向かうか。」
軽快に足が進むと騎士の像の方から,悲鳴らしき声が聞こえた気がしたので,ブーツブーストとバックパッカーの推進力で急ぐサトシ。
「グヘヘ……まさか美女がこんな所に二人も居るとはな。」
「犯しがいが有りそうですね,よがらせ概ある美人ですぜボス」
「あの金髪のプロポーションの良い女は,この特殊媚薬入り注射小型マシーンで,俺無しでは生きられない身体にしてやる,もう一人の青髪の女もコレを使え,二人揃って俺達の雌奴隷にするぞ。」
「ボスが買ったまま機会が無くて……」
「お前には回さねえからな,登録は済んだか。」
「完了ですボス。」
「飛ばせ。」
小さな虫の様な機体にに注射針が付いた小型機が,美女と美少女に飛んで行く。
雅史は間に合うのか?そして,二人の謎の美女と美少女の運命は如何に,次回に続く。
サトシ「トムはト………いや何でもない。」
トム「今何か言い掛けなかった?」
サトシ「気のせいだ。」
エネーブル「次回最終回,トムハーレムの代償は女に刺され死すをお送り」
トム「3話で終わらせるなよ,て……僕を殺すなよ。」
サトシ「私の何故かモテ期………いや……異世界の私爆破しろ。」
エネーブル「サトシの心の闇深いぜ。」
次回に続く。
一応土曜日更新予定です。