PB:αテスト版
――西暦2100年、1月1日。
00時00分。
アメリカ合衆国、ワシントンDCにてとある宣言が公布された。
ホワイトハウスのバルコニーにて、当代のアメリカ大統領が身を乗り出して。
――「めでたき事に、世紀末に何も起きる事なく新世紀を迎えた合衆国国民諸君!アメリカは、この新世紀という人類史の新しい節目にて、人が取り残してしまったある一つの夢を拾い直す事に決定した!!」
それは百年以上前に人類が取り残した夢。
遠く、霞んで星の数がずっと少なくなった空を指差して――
「宇宙(そら)へ、もう一度舞い上がるぞ」
太鼓を割る様な歓声が聞こえる。
車輪が削れる様な避難が飛ぶ。
しかし、その全てを受け止めて、男はやおら手を広げて全てに対して吠えた。
「月なんて小さい事は言わない、目指すは遥か遠く――『火星(マーズ)』だ」
シンと、大衆の声がなくなる。
あまりにも荒唐無稽な、馬鹿げた話し。
だが、未練タラタラで、いつかは見たいと望んだ果を、男は口にした。
「人類の夢を、拾い直す時が来たぞ」
それはもうお伽噺が如き古い時代、人類がやっとで立った月を超えて。
「さぁ――――夢を拾い直すぞ、人類種の為に」
◆
そして西暦2224年。
火星にて、『エイリアン』が確認された――
00時00分。
アメリカ合衆国、ワシントンDCにてとある宣言が公布された。
ホワイトハウスのバルコニーにて、当代のアメリカ大統領が身を乗り出して。
――「めでたき事に、世紀末に何も起きる事なく新世紀を迎えた合衆国国民諸君!アメリカは、この新世紀という人類史の新しい節目にて、人が取り残してしまったある一つの夢を拾い直す事に決定した!!」
それは百年以上前に人類が取り残した夢。
遠く、霞んで星の数がずっと少なくなった空を指差して――
「宇宙(そら)へ、もう一度舞い上がるぞ」
太鼓を割る様な歓声が聞こえる。
車輪が削れる様な避難が飛ぶ。
しかし、その全てを受け止めて、男はやおら手を広げて全てに対して吠えた。
「月なんて小さい事は言わない、目指すは遥か遠く――『火星(マーズ)』だ」
シンと、大衆の声がなくなる。
あまりにも荒唐無稽な、馬鹿げた話し。
だが、未練タラタラで、いつかは見たいと望んだ果を、男は口にした。
「人類の夢を、拾い直す時が来たぞ」
それはもうお伽噺が如き古い時代、人類がやっとで立った月を超えて。
「さぁ――――夢を拾い直すぞ、人類種の為に」
◆
そして西暦2224年。
火星にて、『エイリアン』が確認された――
任務
2021/04/13 08:10
(改)