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君の隣で歌いたい  作者: 三ツ沢ひらく
十、【ア・フュー・モア・タイム】
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第68話

 授業開始のチャイムが鳴っても、気分は上がって仕方がない。人気を得たくて音楽をやっているわけではないが、評価されると嬉しいものだ。なにより土井ちゃんの喜ぶ顔が見れてよかった。


 今回の動画のクレジットにはバックコーラスとして【haru.(ハル)】という名前が入っている。それはもちろん沢里のことだ。


 晴れて覆面SNSシンガーの仲間入りを果たしたわけだが、うっかり正体を明かしてしまわないように念を押している。沢里がバレたら芋づる式に私もバレてしまう危険があるからだ。


 沢里と歌いたい気持ちの反面、やはりまだ昔の仲間に【linK】のことを知られるのが怖い気持ちが残っている。


 自分たちのコンクールを台無しにした私を、部員たちはきっと許していないだろう。好きに歌っている私を憎むかもしれない。【linK】を叩くかもしれない。そう思うと顔を出せないのだ。


 しかしそれはそれ。これはこれ。【haru.】の初参加作品ともなった新曲の再生回数は休み時間に見る度伸びる。


 ほくほくとした気持ちで午前中を過ごし、ランチタイムに突入した時にそれは起こった。


「ちょっといい?」


「ええ……」


 土井ちゃんと中庭に行こうとすると、不意に腕を引っ張られる。振り向くとそこには険しい顔をした美奈が立っていた。


 私は露骨に嫌な顔をするが、構わずずるずると廊下の先のピロティにまで引きずり出されてしまう。


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