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君の隣で歌いたい  作者: 三ツ沢ひらく
七、【サムシングニュー・サムシングバッド】
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第42話

「今までの【linK】はずっとMasaki――柾輝くんに支えられていたの。曲のことはもちろん、それこそ動画の作り方も配信の仕方も……全部柾輝くんに教わった。コーラスだって頼めば引き受けてくれてた。なのにもう動画には協力しないって言われちゃった」


 考えれば考えるほど悲しみが波のように押し寄せてきて、私は練習室の隅で膝を抱えて顔を伏せる。


「Masakiさんはリンカにとって……特別な人なんだな」


「……うん」


「心細い?」


 こくりとひとつ頷く。沢里は「そっか」とだけ返し、深く考え込むようにしばらく黙って楽譜を眺めていた。


 そしてなにを思ったか突然どたばたと隅で小さくなる私に駆け寄って、がっしりと両肩に手を乗せてくる。


「俺――頑張るよ。Masakiさんくらい上手く歌えるようになって、リンカを安心させるから。だから、その、元気出せって!」


「うわ、分かった分かったから!」


 柾輝くんくらい上手くとは大きく出たものだ。がくがくと肩を揺さぶられながら、沢里の手が大きいことに気付く。これだけ指が長かったらオクターブも楽々届くだろう。


 羨ましいと伝えるとぎょっとした顔でこちらを見てくる。


「俺の方がリンカのこと羨ましいと思ってるに決まってるだろ!」


「一体なにに張り合ってるのよ」


「あと正直言ってMasakiさんも羨ましいです……」


「リンカに頼りにされてて」なんてしょんぼりとしながら言うものだから、私は思わず声を出して笑ってしまった。


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