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君の隣で歌いたい  作者: 三ツ沢ひらく
七、【サムシングニュー・サムシングバッド】
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第41話

「じゃあこれ、音取れたら教えて。録音するから。できれば一週間くらいで」


 そう言ってコピーした楽譜を渡すと沢里は思い切り首を傾げた。


「リンカは歌わないのか?」


「もちろん歌うよ。でも録音は別々でして、後から編集ソフトで合成するの」


 柾輝くんともそうやってきたのでなにも疑問に思ったことはない。しかし沢里は途端にむむっと口をへの字に歪ませてしまう。


「一緒に歌……」


「わない」


「ううー!」


 典型的な顔文字のような顔で悔しさをアピールしているが、私も私でそこを譲るつもりはない。


 ――というより、歌える自信がまだないのだ。声を合わせようとしたらきっとまた止まってしまう。息ができなくなってしまう。


「これまでのコーラスの人ともそうだったのか?」


「うん」


「コーラスめちゃくちゃ上手いよな。【linK】の曲聴いてていつも思ってたんだ。あ、もちろんリンカも上手いけど。……今さらだけど本当に俺でいいのかな。いつもの人に怒られない? 確か、Masakiって人だっけ」


 【linK】のファンを名乗るだけあって、動画のクレジットに載せている柾輝くんの名もしっかりチェック済みらしい。特にそこを突っ込むことなく頷く。


「大丈夫。むしろ今回、コーラス断られちゃってさ。困ってたんだ。本当に」


「……なにかあったのか?」


 語気が落ち込んでしまう。沢里の遠慮がちな問いに、指のテーピングを眺めながら答える。


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