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君の隣で歌いたい  作者: 三ツ沢ひらく
四、【アーリー・サマー】
24/134

第24話


 ▽


 時期外れの転校生が現れてから数日が経った。


 沢里には二度と校門で待つなと釘を刺したおかげで、登校時は平穏無事に過ごすことができている。


 しかし一旦教室に入ってしまうと凪いでいた空気が一瞬で暴風に変わってしまうのが最近の悩みであった。


「おはようリンカ! 昨日の音楽番組見たか?」


「今週の洋楽チャートはもうチェックした?」


「今日のお弁当のおかずは?」


「リンカ? なあリンカ」


「あーもううるさいな! 今は土井ちゃんと話してるんだからあっち行って!」


 沢里の友達になろう宣言の後、学校にいる間は授業中以外ずっとこうだ。延々と話しかけられ、土井ちゃんとの話にも混ざろうとしてくる始末。


 クラスメイトたちは驚きはしていたが特に止める様子もなく、またやってるよという目で眺めてくる。


「凛夏、あんたどんだけなつかれてるのよ……なんだか私まで疲れちゃうよ」


「そんなこと言わないで土井ちゃん! お願い、親友でしょ」


「リンカの親友は土井かー。相手にとって不足はないな!」


「凛夏、どういう意味なのか通訳して」


「ごめん私にも分からない」


 そんな沢里の行動が大きな悩みの種であることは間違いないが、私にはもうひとつ、なんとかしなければいけないことがあった。曲作りが思うように進んでいないのだ。


 家でピアノを弾いていたらまた母や透流さんに嫌味を言われるかもしれない。そもそもそうやってびくびくしながらだといい音が浮かばない。


 そこで私は放課後の学校で作曲をすることを思いついた。


 

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