第14話
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「凛夏、沢里クンとは元々知り合いなの?」
「そんなわけないじゃん……」
土井ちゃんとの楽しいランチタイムも沢里の話題で浸食されてしまう。
沢里は早くもクラスで人気を博している。爽やかな見た目と気さくな性格で、校内でもイケメン転校生だなんてもてはやされていた。
そんな彼に突然名前を呼ばれなれなれしくされている私に注目が集まるのも仕方がないことかもしれない。
「そうなの? 私てっきり前からの知り合いかと思った。だって昨日、授業中に突然リンカ! だなんて名前呼んでたし。その後二人そろって消えちゃうし」
「ああ、うん……でも本当に、知らない人なんだよね」
土井ちゃんの疑問はもっともだが、説明が非常に難しい。彼が呼んだのは凛夏ではなく【linK】の方で、なんて言えるはずがない。
「でも向こうはすごく凛夏のこと気に入ってるじゃん。いい感じに見えるけど。正直凛夏的にはどうなのよ?」
「ゴールデンレトリバーのゾンビにしか見えない」
「えーなにそれ。朝も一緒に登校してたってさっき聞いたけど」
土井ちゃんは冗談交じりのつもりだろうが、正直笑えない状況だ。たまご焼きを口に入れながら面白がる土井ちゃんをじっとりと睨んでいると、手元にふと影が落ちる。
「ねえ五十嵐さんって沢里くんと友達なの?」
「むぐっ」
同じクラスの華やかな女子代表、美奈が私たちを見下すように立っていた。




