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君の隣で歌いたい  作者: 三ツ沢ひらく
十四、【シンキング・アバウト・ユー】
104/134

104話

 ライブの前日リハーサルは学校があるため参加できない。sawaさんに学校を休んで行くと言ったが「学業優先!」とのことで許可されなかった。


 そのかわり当日リハーサルの時間を他の出演者よりも多めに貰えることになったが、それも音の微調整で終わってしまうだろう。


「沢里、もう一回頭からやろう」


「おう! さっきのはまぐれじゃないって証明してくれよな!」


「うん!」


 私は大きく息を吸い、ピアノに手をかける。歌に不安があるとピアノの音も霞む。ようやく気持ちよく奏でられそうだ。沢里のギターもより心地よく響いている気がする。


 歌いながら思う。私は音楽が好きだ。ライブに向けて自分の音を見つめ直して改めて気付いた。もしかしたらsawaさんはそこまで考えていたのだろうか。だったらすごい、そうでなくてもすごい。私は多くの人に支えられて音楽を続けている。その感謝の気持ちをライブ当日にきちんと届けられるように。


「練習あるのみ、だね」


「ああ、そうだな」


 私たちはこつんと拳を合わせ、ライブ当日に思いを馳せた。


 私たちは高校生ゲストという扱いで観客の前に立つ。【linK】と【haru.】と名乗ったところで知らない人もたくさんいるだろう。ましてや観客はプロの演奏を聴きに来ているのだ。サワソニという大舞台に相応しくないのではないか。考えなかったこともない。


 しかしもう私たちは歌うしかない。


 観に来てくれる人達に、私たちのことを歌で伝えるしかないのだ。


 本番まであと一週間。


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