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WORLD 光ノ書  作者: PEN
41/53

予選

 『さあ、やってまいりました。

 本日のメイン、イベント!

 ここでは、4つの塔に別れた挑戦者たちのうち2つの塔にいる挑戦者達に戦って貰います。

 ルールはただ2つ、人殺し、そして不必要な攻撃。

 この2つのみです』  

 闘技場内では音の響く声が観客席に響いていた。

 ノエルは観客席が埋まり無かったので仕方なく観客席の一番上の通路で立ったまま見ていた。

 『さあ、2つの塔にいる冒険者達に入場してもらいましょう。

 西塔!!』

 

 司会がそう言うと西側の門が開き冒険者達が続々と出てきた。

 その中に一人赤い髪の巨体が一人混じっていた。

 レオ・ライオネル

 パンテーロへ来る途中にキャラバンに乗せた人物だ。

 彼は挑戦者の中で一番目立ちそれは挑戦者達の中でも同じ反応だった。

 あまりこれは良くない事でおそらく初手で集団に襲われるだろうとノエルは考察した。

 『注目されるのはもちろんこの男!!

 今、大会、初の挑戦者、その体格からは、いったいどんな攻撃が繰り出されるのでしょう!

 ビタカ村出身 レオ・ライオネルー!!』

 観客は湧き声を上げる。

 『さあ、次に東塔!

 入場です!』

 …

 ユリスは太陽の光を受け闘技場に出た。

 下から見る景色はすごく、様々な衣服を着た男女が手を上げたり叫んだりして挑戦者達を見下ろしている。

 ユリスはそれを見て手を振ってみた。

 『さあ、これで出揃いました2つの塔の挑戦者達です。

 東の塔で有力候補は2人。

 マーレで飛竜討伐に派遣され、見事討伐を果たした勇敢な冒険者!

 A級冒険者、ガナン!

 そして続いてB級冒険者、アルバー!!』

 ガナンは拳を掲げ、アルバは雄叫びを上げ観客に答えた。

 ユリスはそれを気にも止めずが周りを見ると、もう戦闘態勢に入り気が膨れ上がる挑戦者達に気づいた。

 剣は抜いていないがもう警戒している。

 それも集団、攻撃する相手は不思議と決まっているようでアルバとガナンにそれは向けられていた。

 談合…ノエルはそれを不安視して見ていた。

 以前にも起こった事だが賞金の為に話し合いトーナメントに行く16名を談合した仲間のみで埋める手口。

 今回はそれを防ぐためバラバラに四つの塔にバラけさせ2回戦に分ける事で待機時の談合をできるだけ無くすようにセッティングされている。

 しかし談合は、以外と波乱としては人気の為、徹底されている訳ではない。

 「さて…どうなるか」

 「へー、ユリスも参戦してるのか」

 突如、ノエルの後ろから声が聞こえた。

 ノエルが後ろを振り向くとそこにはS級冒険者のフィオがいた。

 「ビトリークさん!」

 「フィオでいい、んで?

 お前は誰に賭けたんだ?」

 フィオは手に何かチケットを持っている事にノエルは気づいた。

 「いえ、私は誰にも賭けてませんよ」

 フィオは正気化といった顔をしノエルを見た。

 「おいおい、この為に来てる様なもんだろ。

 私は一本賭けさ」

 「フィオさんが、一人だけに賭けた?」

 これは、この勝負が決まった事を意味する。

 S級の力の持ち主が見極め一人、こいつに間違いないだろうと賭けたのだ。

 「一体…誰にです?」

 「クロウの奴に…」

 …

 『さあ、では早速始めてもらいましょう』

 司会者は早速とばかりに大乱戦の話を説明し進める。

 『それでは試合、開始ー!!』

 ユリス達のいる闘技場内にカーンと言う音が鳴り挑戦者達は一斉に動き出した。

 中には剣を振るう者、魔法を行使する者、様々な武器が闘技場で一斉に振るわれた。

 ユリスは間合いを取り誰とも戦わず闘技場の脇に寄って寄りかかった。

 ノエルの作戦だった。

 まず最初は乱闘になりそれぞれ隣の人に攻撃を仕掛ける。

 だが、わざわざこちらから戦う必要は無い。

 この作戦に便乗したのが一人ローブの男がユリスの隣で同じ様に時を待つかのように寄りかかっていた。

 「すいません、無用な戦闘は避けたいので、ここで休ませてもらいます」

 ユリスはそれに頷き二人、戦闘の行方を探った。

 最初は傍観し残った敵を相手にすればいい。

 

 しかし、ユリスの感じた通りに事は起こった。

 アルバとガナンが一番最初に集団で狙われたのだ。

 アルバとガナンはこれに仕方なくお互いに背を預けガナンは斧をアルバは剣を挑戦者達に向け戦っている。

 ユリスはそれを見て剣を引き抜いた。

 「行くんですか?

 では私も行きましょう」

 ユリスが男を向くと男はローブから頭を出し剣を握った。

 金髪の男そして装備は体は鎧で守られ、ローブの隙間から見えた胸には青くライオンのマークがペイントされている。

 「多勢に無勢、見過ごせません」

 男はそう言い

 ユリスと走り集団が取り囲む中心へと向かった。

 

 一方、ライオネル側の冒険者達にもそれは起こっていた。

 ライオネルを取り囲み武器を構える。

 しかしライオネルは動じず、村長から貰った巨大な木槌を片手で持ち上げた。

 戦場は一気に激変した。

 2つの挑戦者達の輪が出来ていたがユリスと男の攻撃で輪が乱れ次々崩壊を見せた。

 ライオネルの輪に関しては、たったの一撃ライオネルが木槌を周りに振り回すと一気に挑戦者達は吹き飛び地面に壁にと叩きつけられ気絶した。

 ユリス達は中央へ入り、アルバとガナンに加勢、4人で円陣を組み冒険者達をみやった。

 火の魔法や矢が4人を狙ったがそれぞれ剣に撃ち落とされ、全く意味を持たないユリスは目前にいる冒険者達に向かい走り、飛び上がって背後へと周り鞘付きの剣で次々頭や腕を叩いて木ゼツさせたり武器を落として回った。

 ローブを纏った鎧の男もそれを見て真似、頭や腕を鞘のついた剣で攻撃した。

 「おい!! そんな鞘付きの剣で何遊んでんだ!」

 ガナンはそう言い斧で攻撃し、挑戦者を蹴散らした。

 アルバもまた鞘から剣を抜き応戦する。

 敵は弱く、ユリスは攻撃をふわりと避け手に剣で攻撃を放つ。

 そうして戦ううちに敵は減りやがては人数も絞られ談合は完全に消滅していた。

 ローブの男はユリスから見ても強く、かなりの手練の様だった。

 ついに8名となり

 ユリスが知っている人物はライオネル、アルバ、ガナン、そして鎧を着た男。

 残り3人は知らない、魔術師、に剣士の二人だ。

 こうして闘技場の戦いは終わりをつげた。

 ユリス達はそのままコロシアムの中心にたち観客の声援に囲まれた。

 特に賭けに興じている人達の反応は大きく、手に持っていた紙を投げたり公開の言葉を口にしていた。

 中でも、アルバとガナンへの声援が多く、ライオネルには少し声援が贈られた。

 当然ながらユリスを呼ぶ声は無い。

 ユリス達は職員が倒れた挑戦者達が運ばれ出される前に門の中に入った。

 すると受付嬢が待っており手を塔へでは無く別の道へと案内した。

 「こちらに控室があるのでこちらで今夜は、こちらでおくつろぎ下さい。

 お食事もご用意させていただきます」

 そこは、以前マーレで見たクローバ邸、程の豪華なとても広い部屋で挑戦者8人はその中へ入った。

 中央付近にはソファや机があり、横に本棚や扉、そしてその奥からは闘技場が見えるようになっていた。

 ユリスは8人の中から一人飛び出し奥にある闘技場が見える場所へと走った。

 そこは、とても闘技場が全て見渡せる、見やすい場所だ。

 闘技場では今戦った人達を運び出す所で、観客達は早く次の戦いが見たいと騒いでいる。

 こうして、この日は次の戦いを終え闘技大会は幕を閉じた。

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