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WORLD 光ノ書  作者: PEN
34/53

ギルド パンテーロ

 「うわっ何これ!?」

 ジュエルキャットのホーム、ユリスはシュワシュワと弾ける奇妙な飲み物に遭遇していた。

 飲むと口の中に刺激があり、飲むと喉がぱちぱちする。

 ノエルは嬉しそうに笑い、ナプスタは微笑んでユリスを見ている。

 ユリスはその飲み物レモンジュエルを観察しちょびちょびと飲んだ。

 慣れていないので少しユリスにとってその飲み物は苦手だった。

 「まーまー、オヒョ、元気出しなよ」

 「だってさ、嫁も子供にも逃げられたんだぜ…この先、俺は何を生きがいにすればいいんだ」

 ユリスが涙をすする音のする方向を見ると奥の円テーブルに変わった一団が円になり座っていた。

 それは奇妙な組み合わせで7人そこに座り話している

 中には熊の耳をした小さな女性。

 うさぎ耳の女性。

 緑髪の白いフードを被った女性。

 金髪の老練、男性

 黒髪の青いローブ服を着た男性

 そして黒髪の涙を流し先程からうめいている男の人。

 最後に赤い髪の男。

 ライオネル程ではないが筋肉質の男性それも上に羽織る物をしているだけで上半身裸に近いおかしな格好をしている。

 「あれは、ハッピーフレンズ、っていうパーティー名の。

 S級パーティーだ」

 ノエルはユリスが見ているのに気づき補足した。

 「S級?」

 ユリスがそう言うとノエルは頷いた。

 「パーティーメンバーは全員、A〜B級で構成されたメンバーなんだが。

 そのチームワークでS級に認定されてるパーティーだ」

 ノエルは奥の人達を見てそう続けた。

 「ハッピーフレンズ?」

 ユリスがそれを言うとノエルではない声が聞こえ、ユリスとノエルの間に男が割ってカウンターに手をついた。

 「ふざけた、名前だろ。

 ナプー、水をくれ」

 その人は先程、マジックをしていたジャンと言う男だった。

 「はい、ジャンさん。

 どうぞ」

 ナプスタは言われた通りにコップに水を入れ机に置いた。

 ジャンは一口飲むとユリスにトランプを出現させ見せた。

 「ここにあるトランプの中から一枚カードを引いてくださいお嬢さん」

 ユリスは唐突に始めれたマジックに驚きながらもユリスはカードを一枚引いてみた。

 「それはダイヤのエース」

 ユリスが見ると当たっておりダイヤのエースが手にあった。

 「さて、今日は良うこそおいで下さいました。

 我らが家、ジュエルキャットに」

 ジャンはそのカードを取り噴水の中へと投げ入れた。

 すると水の中から水の猫が現れ動き跳ね回り再び水の中へと消えた。

 「ではごゆっくり」

 ジャンはナプスタから貰ったコップを手に今度は奥のテーブルへと歩いていった。

 ユリスは何度かキャラバンのペッグに魔法を見せて貰った事があるのだがこうも次から次へと魔法を扱う所は見たことがなく。

 ジャンからは周りの人達と同じ様に目を離せずにいた。

 「どうぞ、ストロングピザです。

 それに、猫パンに豆のスープです」

 ジャンを見ているうちに厨房からナプスタが先程ユリスが頼んだピザを持ちユリスが座るカウンターの前に置いた。

 それは香ばしく香りを放ち、今まで見たことが無いほどにこの食べ物は色鮮やかで、黄色に、赤、緑が添えられていた。

 ユリスは食べる前の祈りを行ったあとピザに手をつけた。

 ピザの一枚を取るとチーズが伸びユリスの食欲をそそる。

 「美味しい…」

 ユリスは目を大きくし次々とピザを食べレモンジュエルをちょびちょびと飲んだ。

 ノエルのパンは変わっており猫の顔をしていてかわいい。

 ノエルはそんな事、気にもせずにちぎってスープに浸して口に運んでいた。

 その日の昼食はジュエルキャットのホームで食べた。

 …

 「良い所だったね」

 ユリスは先程の酒場での光景を思い浮かべながらノエルに話しかけ、街の中を歩いていた。

 ユリスは今度は何処に行こうかと街を見渡す中ノエルが口を開いた。

 「一度ギルドに行っておかないか?

 この街でも依頼はあるから」

 ノエルはそう言いユリスにいい再び商業地区の中心へと向かった。

 そこはコロシアムの下の塔の中にギルドはあった。

 コロシアムに近づくとその巨大さはより一層、感じられた。

 中へと続く大きな階段が広がり上を見上げれば巨大な半円が落ちて来たらどうしようと想像を掻き立てる。

 ユリスは少しの間立ち上を見上げてから中に入った。

 中は大きなホールとなっており円テーブルと椅子がずらりと並べられ4箇所にこれまた大きな螺旋階段が設置され上へと伸びている。

 カウンターは五つ存在しそれぞれ、冒険者のマーク、フラスコのマーク、剣が交差しているマーク、道具屋のマーク、酒場のマークが割り振られ、存在していた。

 「ノエル、あのフラスコと、剣が交差してるマークは何?」

 ユリスは周りを見渡し高い天井を見上げ、カウンターを見終えた後にそうノエルに聞いた。

 「ああ、あれは錬金術ギルドさ」

 ノエルはまずフラスコのマークのカウンターを見て言った。

 「なにかほしい、薬や金属、道具があればあそこで依頼する。

 すると錬金術ギルドの、この街にアトリエを持つ人達がその依頼を受け作るのさ」

 ノエルは次に剣が交差しているカウンターへと目を向ける。

 「あそこは闘技場、受付。

 上で行われる闘技場の参加や入場の手続きはあそこで行う事になってる」

 ノエルは天井を指しそう言った。

 ユリスは天井を見上げ螺旋階段の先が見えないかと見た。

 「そうだ、ユリス。

 久しぶりに冒険者情報を更新してみないか?」

 ユリスは天井から目を離しノエルを見た。

 ギルドにはカウンターに一つそして横に一つ水晶が置かれている。

 初めてギルドに来た際に触った物だとユリスは思い出しノエルについていく。

 ノエルがギルド横の水晶に手をかざすと、あの時の様に空中に文字が表示された。

 ノエル・バーキン

 D級

  C級への試験、資格あり

  信用度 ★★★★☆

 

 ノエルはそれを見終えると手を話した。

 「C級試験か…」

 ノエルはそう呟きユリスに場所を譲った。

 ユリスが次に手をかざすと音声が急に流れた。

 「ユリス・アラフェルさん昇格おめでとうございます。

 FからEに昇格しました

 ユリス・アラフェルさん昇格おめでとうございます。

 EからDに昇格しました。

 C級への挑戦資格があります」

 ユリスはこれに驚いたが、その音声でユリスは注目を集めたらしく、視線を浴び、あたりで何か話し始めた。

 ユリス・アラフェル

 D級

  C級の試験資格あり

 信用度★★★★★

 「やっぱり、飛んだか。

  それも3つ」

 ノエルはユリスの掲示された文字を見てそう言った。

 

 ユリスはなんの事か分からずノエルを見て水晶から手を離した。

 「ノエル、これは?」

 「C級への挑戦資格。

 それを受けて試験を通過できればC級に上がれるのさ」

 ノエルはどこか遠くを見て、しばらくしてからユリスに向き直り言った。

 「ユリス、C級の試験受けてみないか?」

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