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WORLD 光ノ書  作者: PEN
28/53

飛竜討伐作戦

 台の上にルアとルナが壇上に立った。

 久々にユリスはルナを見た。 

 「早速本題に入らせていただきます。

 本日に飛竜討伐を決行いたします」

 「メンバーは決まっており。

 順にS級フィオ、A級にガナン、ハーリス、B級にライエール、アルバ。

 そしてその他に3名、ユリス、ノエル、メリー」

 「今呼ばれた方は二階へとお上がり下さい。

 ギルドから説明と、フィオさんが作戦を伝えます」

 ギルドの人々は話し合い、ノエルやユリス今呼ばれた人達を見た。

 ノエルはそれに気づかずまだ信じられないのか未だに壇上を見ていた。

 …

 2階に上がるとユリスとノエル以外着席し二人を待っていたようだった。

 ノエルは慌てて席に着こうとしたが、ユリスはそんな事つゆ知らず二回から見える1回の景色を見ようと柵に手を付き下を見た。

 「見て、ノエル、皆こっちを見上げてるよ」

 ユリスはそれに手を振り笑った。

 「全く、お前の連れは脳天気なやつだな」

 アルバがそう言いノエルを見た。

 ノエルは慌てユリスの手を引き座らせた。

 「もうちょっと見てたかったんだけど…」

 ユリスは渋々座り全員を見た。

 フィオは笑っているがその他の人達はユリスとノエルを見ていた。

 「取り敢えずユリスとノエルだが骨がありそうだから編成した」

 フィオがそう言い終わるとルアとルナが近づき口を開いた。

 「お集まり頂きありがとうございます」

 「まずですが、現在、飛竜はゴブリンが住処としていたブレグ山の洞窟内に巣を作っているそうです」

 「そこでですが洞窟内を冒険者に調査させた所、とても大きな都市が形成されていたそうです」

 「これが、その地図になります」

 ルナが言いクルクルと巻かれた地図を机において広げて見せた。

 「ふーん」

 「これは…」

 「なんと…」

 それぞれ見て声を漏らした。

 底にはとても複雑に書かれた地図が書かれていた。

 「それで、これを書いた奴はどこに?」

 ライエールが仮面の下から話し、聞いた。

 「ここだ! 失礼な」

 机の下から小人族と思われる女性が椅子の上に立ち出てきた。

 「なるほど、マリダだな」

 ライエールが言う。

 「ほう、私を知ってるのか。

 なかなかの情報通だねあんた。

 私も、あんたの事知ってるよ。

 S級に着いてる金魚の糞、ライエールさんだとか」

 それにライエールは鼻で笑い、返す。

 「そちらも、どうやら情報通の様だな」

 マリダは話しを戻し続けた。

 「まっ私が案内してやる。

 飛竜の場所は見つけたからな」

 ルアが頷き話し始めた。

 「はい、マリダさんが案内をしてくれます。

 そして最後にギルドの報酬ですが五十ガロンでいかがでしょうか。

 分配は任せます」

 「いや百だ、一人頭だいたい十ガロンこれで良いだろ」

 つるつるの頭をし口髭を蓄えた男がドンと机を叩いて言った。

 「わかりました、ガナンさん。

 それでいいでしょう」

 ルアは無表情にそう言いそれを飲んだ。

 ギルドの話はそれで終わり、作戦を話す事になった。

 全員がフィオを見る。

 フィオはため息を付き口を開いた。

 「作戦は無い! そこに行ってぶっ飛ばす。

 ただそれだけ…」

 ライエールがそれを遮り立ち上がった。

 「と、言うのは冗談でまずは分担を決める。

 後方に、アルバ、メリー、ノエルを配置する。

 サポート役だ、先方に…」

 「おい、ライエール、何勝手に支持出してんだ。

 てめえの言うことなんざ…」

 アルバが怒鳴り抗議した。

 「黙れ、私が許可する」

 フィオがそれを止めライエールに話を続けさせた。

 「狐が…」

 アルバの言葉を無視しライエールは話す。、

 「先方だが後の残り全員を回す。

 そしてそこに辿り着くまでだが、案内人に従いついていく事になる…がしかし、その前に一つの入り口以外を封鎖する必要がある」

 そう話すと一人の老練な男が手を上げ止めた。

 「わざわざ、出向かなくても出て来た所を狙えばいいのでは?」

 ライエールはそれに答える。

 「ハーリス確かにその考えもあるが…」

 その話を急にノエルが割って入り発言した。

 「その考えは難しいかと、今ゴブリンの巣穴は恐らくゴブリンの死骸そして食料の備蓄があったはずです。

 で無ければ村は襲う必要は無かったはずです。

 つまり飛竜が再び出てくるのは何時になるか分かりません」

 ライエールはそれを最後まで聞き終え再び話しだした。

 「それもある、しかし一番の理由は飛竜が自由に飛ぶ場所を制限される事が一番でかいと私は思っている。

 まあ、地図を見る限り谷の様な形状の地下の為飛ぶ余裕はあるだろうが。

 かなり制限される事は間違いない」

 そう言い終わりライエールは席についた。

 「以上だ」

 ライエールが話し終わるとマリダが手を上げた。

 「あー、他の道を塞ぐ作戦だけど。 場所は二つつまり一つ塞げば問題ないわよ」

 そう言い終わるとフィオが手をパァンと叩いた。

 「よし、まあこれで決まりだな。

 んじゃ、現地集合って事で」

 …

 ユリスとノエルは他の人達に続きギルドを出て門へと向かった。

 その途中、シャールとボルカに出合った。

 「ユリスさん、ノエルさん、聞きましたよ。

 ナバト村での活躍っぷり、私達、下級冒険者達の中でもお二人の話が絶えませんよ。

 きっと昼頃にはマーレ中で話題が広がると思います。

 私、鼻が高いです。

 頑張って下さいユリスさんノエルさん、飛竜退治陰ながら応援してます」

 そうシャールは冗談を交えて笑いユリス達を見送った。

 ユリス達はセアムに乗りウルグ山へと向かおうとした。

 しかし途中で罵声が聞こえたので止まりそこを見た。

 アルバとメリーがサボナーの店で立ち往生している所だった。

 「なんでだ!? 高すぎるだろ。

 以前はこんな値じゃあ無かったはずだ。

 くそっ! 宿と言い馬と言い何でこんな値段がつくんだ!!」

 ユリス達はそれを見て、その場を後にした。

 ウルグ山へ向かって居ると林に入りその道をしばらく進んだ。

 途中A級の二人をセアムが追い越して行った。

 やがて林を抜けると高くそびえる岩肌の山が見えた。

 しだいに緑の草原も岩へとなり近づくに連れ岩がゴツゴツと荒く大きくなっていく。

 岩山を登りやがて中腹に出た。

 そこにはすでに到着していた二人、フィオとライエールが何か話している所だった。

 「おお、ようやくご到着か 遅いぞ」

 フィオは笑いながらユリスに近づいて言った。

 最後にアルバとメリーが到着する頃には太陽が中腹の辺りまでに登ってしまっていた。

 「よし、揃ったな早速だが二手に分かれるぞ。

 フィオと少し話した結果ユリス率いる出口を塞ぐ部隊とフィオ率いる潜入部隊だ。

 それと、ノエルお前にこれを渡す」

 そう言いライエールは大きな袋を軽く渡した。

 ノエルはそれを両手で受け取り驚いた。

 重い…中は何かと開けてみると赤黒い大きな宝石が五つほど入っていた。

 「それでもう一つの入り口を塞げ。

 ノエルとメリーだ。

 ここは、ユリスとアルバ、お前達が守れ」

 アルバはそれを聞き声を荒げた。

 「なんで俺がこんな低級と、俺はお前と同じBだ。

 なんで俺は駄目でお前はいいんだよ!?」

 「実力だな」

 フィオがさらりとそう言い続けた。

 「作戦はこれで終わりだ。

 んじゃ作戦開始っ!」

 

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