長文タイトルが批判されるたったひとつの理由
皆様今晩は!シサマという者です。
私は普段、「小説家になろう」サイトに投稿する創作系エッセイは、まとめて『唯我独尊なろう道!』という連載に書いているのですが、今回の内容は回りくどくなく、シンプルな表現を多用している為、単発エッセイとして投稿させていただきます。
尚、本エッセイは長文タイトルが批判される理由を私なりに結論付けた内容ですので、タイトルは長文にならない様に何とか調整しました(笑)。
インパクトの足りないタイトルで、普段のエッセイよりもPVが少なくなるかも知れませんが、そんなものは自分の意地を貫く快感に比べたら大したダメージではありません。
エッセイジャンルでは、内容のある作品であればタイトルに関係無く2年後、3年後でも爆発的に再評価されます。
中には自身の挫折や病気を語ったもの等、一般的な読者様には若干とっつき難い作品もありますが、挫折感に悩む読者様や、当該の病を自覚する読者様が目を通していますよ。
私も鬱病経験者ですので、投稿時刻やあらすじから作者様の精神状態を読み取り、目を通すものを決めたりしています。
そういったエッセイに共感する読者様は、単純にポイント投入や感想にまで意識と行動が及ばない場合があるので、初期段階では目立つ動きはありません。
しかしながら皆様の作品は、私のものも含めて意外な程読まれているんですよ。
そこは自信を持って、皆様創作活動を頑張ってみて下さい!
……さて、既にあらゆる議論が尽くされたかに思われる「長文タイトル問題」ですが、新しい世代のユーザー様が「なろう」に参戦する度に、今でも繰り返し話題に挙がりますよね。
まあ、これは単純に、「長文タイトルはなろうでのサバイバルに有効な手段だと分かっちゃいるけど、イラっと来るんだよな……」という理由以外のものは無いでしょう。
では、何故見慣れているはずなのに、いちいちイラっと来るのでしょうか?
それは、わざわざ長文タイトルで説明している設定や状況、ストーリーがつまらないからです。
「これだけグダグタ書いて、言いたい事はこれかよ?こんなの何万作あるんだよ?」みたいな嫌悪感が、気になる人はちょ〜気になるんですよね。
実際に読んでみると面白い作品があるのに、「はい、この作品は安心して読めるありがちな作品ですよ!」という、作者様側から消耗品になる事を立候補したタイトルで、逆に損をしているケースです。
裏を返せば、面白そうな内容がすぐに伝わる長文タイトルであれば、長文タイトル嫌いなユーザー様のブックマーク欄にもその作品は長らく鎮座ましましている事でしょう。
長文タイトル嫌いなユーザー様のブックマーク欄は、意外と長文タイトル作品多いですからね(笑)。
『Sランクパーティーを追放された俺を待っていたのは、SSランクパーティーからの高額オファー。やっぱ俺って凄えわ。ぽまいら読者もこれで満足だろ? 〜最強勇者伝説〜 』
なんて長文タイトル、個人的にはかなり面白そうです。
どう見ても勇者の器じゃ無いし、色々と作者様の覚悟も伝わるし(笑)。
『朝起きたらオヤジにTSしちゃってるんだけど!? いや、でもオヤジいいわ〜気楽だし!鍛えた分だけ引き締まる男の身体最高!』
なんて長文タイトルも面白そうですよね。
オヤジが幼女や美少女にTSしたりすると、男女問わず多少のキモさが先入観となりがちですが、女性キャラがここまで喜んでいると何だか応援したくなりますよね!
長文タイトルは本来、魅力的な内容を一目で伝える為の「とどめの一撃」であったはず。
それが近年、長文タイトルは「私立なろう学園ハイファンタジー科、現実世界恋愛科、VRゲーム科指定制服」みたいな扱いになってしまい、タイトルを真面目に考えている様で考えていない作品が増えていると感じます。
面白い作品を書けるなら、面白い長文タイトルも書けるはず。
長文タイトルにこだわりながら面白いタイトルが浮かばない作者様は、正直作品の中身も見直すべきだと思いますね。
制服を与えて集団に帰属し、沢山の読者様に読んで貰えても、差別化を図れずランキング上位に届かなかった、書籍化出来なかった。
だからこの作品はもう、いくらでも代わりの利く「その他10万の作品群」になった。
この作品は放置して、次回作こそは絶対成功する……みたいに作品が扱われるのは哀しいですからね。
ところで最近、ハイファンタジー日間ランキングの長文タイトルに、ある変化が窺えている事に皆様は気付いていますか?
タイトルの中に、「〜今更戻ってきてと言われてももう遅い」といった内容の、自身の承認欲求とプライドを強く印象付ける言葉が含まれている作品が急増しているのです。
この言葉は「ざまぁ要素」を際立たせる為に、これまでもあらすじでは多用されてきましたが、最近遂にタイトルの中に組み込まれる様になりました。
正直、最初に目にした時は、「ここまで承認欲求丸出しにしなくても……」と閉口したのですが、後々よく考えてみると、これは「ヌルいざまぁはやらないよ、ご期待下さい!」という、作者様の覚悟も窺える新たな長文タイトルのトレンドかも知れない……と感じましたよ。
この変化が進化に繋がるのか、はたまた一時のトレンドに終わるのか、とにかく長文タイトルの世界は、例え嫌っていても皆の目に留まる為の工夫は絶えず行われている様ですね。
その熱意には敬意を表します!
面白い長文タイトルを書いて、「なろう」を盛り上げて下さい!