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ライトノベルじゃダメですか?  作者: 東雲もなか
池田麻衣子じゃダメですか?
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67話 池田麻衣子じゃダメですか?3

 最後が雪本泰と蒼井瑠璃のクラスの授業だ。


 雪本は元々文芸部だということもあり、しっかりと認識していたが、蒼井に関しても彼女の性格故日頃から気にかけていた。


 最近では、入学して来た時と比べ大分クラスにも馴染んできたので安心だ。


 何陣できたのは良いことなのだが、最近どうも蒼井が雪本にべたべたしすぎている気がする。


 別に盛んな時期であるから、多少イチャつくくらいはかまわない。


 しかし、蒼井のそれは少し度を越えているように感じるのだ。


 それは問題だと思ってはいるのだが、蒼井には更なる問題もあった。


 彼女が何時も、小説を書いているのは周知の事実だ。


 私も読んだことがあるが、かなりの完成度で出版していてもおかしくないレベルのものだったと思う。


 ただし、それが嘘なのかのように学校の成績が悪い。


 数学や理科などの理系科目はもちろんのこと、得意そうな国語のテストでさえ赤点を取るという始末だ。


 そんな彼女に私は頭を悩ませていた。



「雪本さん少しよろしいでしょうか?」


 授業終わりの休み時間。


 次は昼休みなので比較的時間がある。


「なんでしょうか」


「少し職員室までよろしいですか」


 こうして職員室まで移動した。



「今日ここに呼んだのは相談事がありまして」


 自分が何かをしたと思っていたのか緊張した様子だった雪本の力が抜けるのが分かる。


「蒼井さんのことなんですが。その、なんというか成績があまりよろしくなくて……」


「どれくらいですか?」


「そうですね、全教科真っ赤々といえばわかりますか」


 それを聞き驚愕の表情を浮かべる雪本。


 まあ無理もないだろう。


「その全部と言うと、国語もという事ですよね」


「ええ、残念ながら」


 あれだけの文章力を持っていながらこの事実は、受け入れるのが困難だ。


 私だって採点が間違っていないかと何度も確認したくらいだ。


「出来れば、いえ。強制的にです。貴方は蒼井さんに勉強を教えてあげてください」


「大丈夫ですけど、その、保証はできませんよ。僕も人に教えるのは専門ではありませんし」


「構わないです。私がついて教えてあげたいのは山々なのですが、何せ最近仕事が忙しくて。このままいけば余裕で留年してしまうので、それを避けれるように頑張ってください。私もできる限りのことは協力しますから」


「分かりました。期待に応えられるようがんばります」


 いくら成績優秀の彼がついていようと安心はできない。


 私は、不安を残したまま次のテストを作り始めた。

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