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ライトノベルじゃダメですか?  作者: 東雲もなか
さよなら、さよなら
205/216

204話 突然入っちゃダメですか?

 今日部室に来ているのは僕の他に弥久先輩だけっだった。


 いつものように静かに本を呼んでいる。


 かと思えば、本を突然閉じて僕の方を向いた。


「泰はさ……これからどうしようと思ってるの」


 先輩がどんな答えを待っているかは分かっている。


「これからですか?頑張って部員集めようと思ってますよ」


 分かっていながら、はぐらかした。


 美玖先輩は、不満そうに睨んできたが気づかないふりをする。


「私が言ってるのは……もうっ」


 座っていた椅子から立ち上がる。


「本当は分かってるんでしょ?ねえ?」


 勢いそのままに立ち上がっていただけだと思っていたのだが、先輩はそのままこちらに向かってきた。


 先輩の左手が座っている僕の太ももへ、右手が僕の首元へ添えられる。


 今の先輩の姿勢は、僕に体重を預けているような姿勢。


 何がとは言わないが、色々とまずい。ナニがとは言わないが……


「ゆかりじゃなくてさ、私じゃダメ?ほらこんなに好きだよ……」


「え…いや……」


 弥久先輩は止まらない。


「良いでしょ?」


 太ももにあった左手を今度は僕の胸に這わせてきた。


「ヒッ……」


 僕は図らずとも情けない声が出てしまう。


 その時だった。


 部室の扉が一気に開け放たれる。


「こっんにちわー」


 元気よく瑠璃が入ってきた。


 弥久先輩はさっきまでの様子からは想像できないように僕から背を向けて立っていた。


 口笛を吹こうと息を吸い込むところまでやっていたが、寸でのところで思いとどまっていた。


 まあ、あれやるとなにかやってたと言ってるようなものだし、そこだけ見れば合格だ。


「あれ?お2人さんは何してたんですか?」


『何もしてない(わよ)』


 瑠璃はジト目で見てくる。


「あやしい」


「怪しくないよ……そうですよね、先輩」


 僕は先輩にアイコンタクトを送る。


 うまく誤魔化してくれ。


「ちちちちちちちちちちちちちちちちちがうわよ」


 はい、マシンガン出ました。


 もう言い訳のしようがありませんね。


「なんだ違いましたか」


 あ、なんだか誤魔化せたみたいです。


「それでナニをしていたんですか」


 うん、やっぱり誤魔化せてなかったよね。


 あとニュアンスがおかしかった。


「泰、そう言えば池田先生が呼んでましたよ」


「え、うん」


 なんだかここで席を外すのは色々心配だが、致し方ない。


 僕が出ていく時、瑠璃がさっきの続きを先輩に問い詰めていたので要件を済ませて早く帰ってこれるようにしようと思った。

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