表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ライトノベルじゃダメですか?  作者: 東雲もなか
さよなら、さよなら
194/216

193話 エドとお化け屋敷じゃダメですか?

「いや、もうさ、僕は何も言わないよ……」


 僕は独り言をこぼす。


 それを聞いたエドは不思議そうな顔をしていた。


「どうかしたんですか?」


 彼は純粋無垢な何も知らない様子で聞いてくる。


「気にしないで、勝手に言ってるだけだから……」


 僕がそう言えば、エドはそれ以上何も聞いてこなかった。


「ところで知ってますか、真由美さんがなんかテレビで見た話のことをしてたんですよ。それで皆ここを選ぶかなと思って、僕も空気を読んでみました」


「読まなくていいよっ!てか知っててとぼけてたよな」


 エドは首をかしげる。


 女子が見たら「きゃ〜、かわいぃ〜」って喜びそうだったが僕には通用しない。


「さて、何のことでしょうか」


 絶対分かってて言ってやがる、こいつ。


 何なら今の所、VC櫻井さんで脳内再生されたよ。


「もういい、行くよ……ここに居ても時間を浪費するだけだし」


 エドはまだなにか言いたそうだったが、また何か言われたらめんどくさそうだったので無視して先に進んだ。



「あの〜、雪本泰さ〜ん。ひッ」


 エドは大したこともない仕掛けに驚き悲鳴をあげる。


「もしかしてエドって怖いの苦手?」


 無言のでコクリとうなずく。


 なるほろ……ね。


 さっきの仕返しにいっそのことここに置いていってやろうか。


 一瞬、本当に少しだけそう思ったのだが、彼の手が震えているのを見たらその気も失せた。


「ほら、僕がいるから。大丈夫だろ?」


 このままだと動けなさそうだと思って、僕は強引にエドの腕を取って引っ張る。


 エドは、特に抵抗することはなく、むしろその手をスライドさせて僕の手を握ってきた。


 高校生男児とは思えないような、肌理の細かいきれいな手。


 指先は細いのに柔らかさもある。


 恐怖からの震えと、冷たさが伝わってくるのを感じる。


 僕はなんだか……


(いかんいかん、今何かに目覚めそうだった。気をつけないと)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ