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ライトノベルじゃダメですか?  作者: 東雲もなか
さよなら、さよなら
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189話 真由美とお化け屋敷じゃダメですか?

 5番目を引いたのは真由美先輩だった。


「よっ、どうだった?皆は」


 僕の苦労を知らずかそんな呑気なことを聞いてきた。


「どうもこうも、ずっとおんなじところ回らせられてるんですよ」


「あら、そうだったんだ」


 聞いた割にはそれほど興味なさそうな態度を取る。


 まあ、彼女は普段から自分勝手な感じなので特に気にするほどでもないのだが。


「それじゃあ行こっか」


 真由美先輩は、案の定お化け屋敷に向かった。


 これだけ流れが続いていたら、逆にそこ以外に行くのが変な気持ちだ。


「ねぇ、知ってる?お化け屋敷って吊橋効果でデートに良いらしいよ」


 なんか既視感のあるセリフを耳にする。


「知ってます」


「へー、知ってるんだ。あ、もしかして今日の朝のニュース見た感じ?」


 ニュース?


「何のことですか?あ……」


 僕は気づく。


 もしかしてこの情報の発生源はこいつが原因なのでは無いだろうかと。


「あなたのせいで僕がどれだけ……」


「どうしたの、何度も何度も代わる代わるお化け屋敷を連れ回されて、あまつさえ原因となった人が目の前にいるみたいな反応は。何でそんな顔してるの?」


 こいつ、絶対分かってるだろ。


「ごめんって、そんな怒らないで?ほら集合のときコンビニで買ったガリガリくんあげるから」


「いりませんよ」


「ほら遠慮せずに。ね?」


「遠慮してるんじゃなくて、本当にいらないだけです。冬でもこれだけ時間が経てば流石に溶けるでしょ」


 あげると言いながら、単純にゴミを押し付けれられているだけじゃないか。


 まだチューブ系のアイスだったら救いようがあるものの何で木の棒に刺さってるタイプを渡してくるんだよ。


「うーん。忘れてたんだよね。食べようと思って買ったは良いもののすぐに瑠璃ちゃんたち来ちゃったから。泰はすぐに移動初めちゃうでしょ?」


 朝のことを思い出す。


 確かにそんなことがあったかもしれない。


 悪いことをしてしまった。


「すみません。周りに配慮が足りませんでした」


「そうだよ。もっと周りを見て行動しないと。だいたいね、自分がどれだけ私に迷惑を掛けてるか自覚したほうが良いよ」


「はい……」


「あーこれだから、何も考えないで生きている人間は」


 人間性まで否定してきやがった。


 ん?


 ちょっと待てよ。


「僕、バスの時間伝えてましたよね。これに乗らないと次のバスは結構時間が空いちゃうから、遅刻には気をつけてくださいって」


「…………」


「なのに何も考えずにアイス買ってたのはあなたでしょう」


「さーて、どんなお化けがいるかな」


 真由美先輩は一目散にお化け屋敷の中に逃げていく。


 こういう時に限って、人は少なく先輩はすぐに逃げていってしまった。


 僕はそんな彼女を追いかけてお化け屋敷の中に入った。

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