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ライトノベルじゃダメですか?  作者: 東雲もなか
さよなら、さよなら
181/216

180話 普通に来ちゃダメですか?

(なんでいるの……)


 今日部室に行くと、弥久先輩がいた。


 皆越先輩とは先日の兼で関係性が良くはなって無いものの、元には戻った。


 しかし、弥久先輩とはまだ微妙な関係だったので、どうしたものだろうかと悩んでいたのだ。


 鬼頭さんからもらった、チケットは8枚だったので弥久先輩も誘うつもりだった。


 今日も、来ないだろうと思っていたのでまずはどうやって呼び出そうかと考えていたのにで鼻をくじかれた。



 まあ、それでも良い。


 なら、予定を通り越して誘えば良いだけだ。


 でもなぜだろう、なんか先輩がすごく複雑な表情をしているのでなんか声を掛けづらい。


 まるで、僕たちの誰かが最近嫌がらせをしてたような顔だ。


 いや、気のせいだろう。


 ここ数日で色々なことがあったが、直接的に弥久先輩には関係のないことだ。


 先輩は、ここの空気が気まずくなって出ていっただけだと思う。


 そうだよ、きっとそうに違えない。


 先輩はここが元通りになったから帰ってきただけ。


 何を悩む必要があることだろうか。


 僕たちは今まで通り、していれば良いのだ。


「あ、あの〜」


 僕が控えめな声で話しかけようとすると、瑠璃がその上からかぶせてきた。


「そう言えば、弥久先輩は風邪治ったんですか?」


「え⁉風邪だったの!!」


 じゃあさっきまでの僕の悩みは何だったのだろう。


「知らなかったのか?ああそういや、瑠璃にしか言ってなかったな。なんか泰には連絡しづらくてな……」


「あー……」


 その気持は僕にもわかるので責められない。


 そして、思い出してしまった事によりダメージが入る。


 皆越先輩も少し苦い顔をしているので同じ感情なのだろう。


「その、大変な時にごめん……。私も泰のそばに、っじゃなかった。この部活のために何かしたかったんだけど、生憎の体調で」


 風邪を引く時はどんなに気をつけていたとしても、引いてしまうものだし仕方のないことだと思う。


 でも、だったらなぜ、先輩はあんな表情だったのだろう。


 さっきのは、自分に対する悪感情というよりは誰かに対する嫌悪感?みたいなものだった。


「ああ、そのことなら……」


 気になって聞いてみると先輩は、瑠璃の方を睨む。


 瑠璃の方は、吹けない口笛を吹いてごまかしている。


 瑠璃は普段口笛吹けるので、隠してることがありますって自ら言ってる。


 使命感なのかもしれない。


「で?瑠璃何したんだ?」


「バレましたか?テヘペロ」


「そんなんで許されるわけ無いだろ。後、口で済ますな。せめて動作をつけろ」


 論点がずれている気もするがもう気にししない。


「ほらこれよ!」


 瑠璃が何時までも答えないでいるので、弥久先輩が自分のスマホの画像を見せてくる。


 そこには、ズルズルの顔面を瑠璃の胸にうずくまらせる僕の画像が。


「おい消せ!」


「ちょっと、私のスマホ取らないでよ。それに、言われないでも消すし」


 思えば先輩の画像を消しても意味がない。


 意味自体はあるのかもしれないが、気がすまない。


 僕は瑠璃のスマホを取り上げ速攻でロックを解除して、お気に入りホルダーを開く。


 無数に出てくる僕のありとあらゆる写真を全消去してやった。



「何も、あそこまですること無いじゃないですか」


 グスンとべそを掻く瑠璃。


 僕はそんなことに構わず本題に入る。


「それで皆さん、遊園地のチケットもらったので一緒に行きませんか?」


「私は別に良いけど……」


「私もいきます!!」


 瑠璃は嘘泣きだったらしく、めっちゃ笑顔だ。


 ついでに右手には目薬が握られている。


「それで、日付はいつなの?」


 僕は今一度、チケットに書かれている日付を確認した。」


「日付は12月25日ですね」


「クリスマスなのね」


「ですね」


「……」


「どうかしましたか?」


「いや……全然」


「ああ、それと後何人か僕の方から呼んでおきます。チケットも余ってるので」


 できるだけ共通の知り合いのほうが良いだろうと思うのでそのへんを誘う予定だ。


 これなら誰がやっても変わらないので、役回りはやっておこう。


「じゃあ、もう少し先になりますけどこれで大丈夫ですかね」


 うなずく一同。


 これで今日の部活は解散になった。

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