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ライトノベルじゃダメですか?  作者: 東雲もなか
体育祭編
143/216

142話 対抗リレーじゃダメですか?

 僕は後、数種目で午前の部が終わろうとしてい頃、トイレに行っていた。


 自分の順番を気にする必要が無いので気兼ねなく席を立てる。


 スッキリしたところで、自分の席に戻ろうとすると僕のクラスのほうがなんだか騒がしかった。


 こういうときは嫌な予感がするが、気になってしまうというのが人間だ。


 なので僕は、少しためらいながらもそこへ入っていった。



「お願い、誰かブロックリレー出て」


 前に出て来て委員長が言っている。


 聞くところによると、どうやらアンカーの竹本君がさっき階段で足を捻って走れなくなったらしい。


 なら補欠が入れば良いのではと思ったが、補欠は今日休みの人らしい。



「まだ競技に出ていない人って誰かいたっけ?いたらお願いしたいんだけど……」


 するとあら不思議。


 みんな僕の方を見てくるよ。


「いやいやいや。僕は似たような理由でバックボード長押し付けられたんですけど!」


「でも泰綱引きやってませんでしたよね」


 小脇からぬるっと参上したのは、なぜかここにいる瑠璃だった。


 余計なことを言いやがって。


 大体何でここにいるんだよ。本部で見学してたんじゃないのかよ。


「そ、それなら私が!」


 手を上げたのは加納だった。


 かなり緊張した面持ちで、勇気を振り絞って声を上げたのがわかる。


「あーでもごめん。加納さん。足りないのは男子の枠だから、気持ちは嬉しいけどそれはできないわね」


 加納は顔を赤くしながらまた座る。


 加納、お前は頑張ったよ。ありがとな。


 今度さり気なくジュースでも奢ってやろう。


「わかりましたよ。やりゃーいんでしょ?」


 もう焼けだ。


 こうしているだけでも何も進まない。


 大体、時間は迫ってきているのだ。


 もたもたしている暇なんて無い。


 これも作戦だったのかなど考えると、してやられた感があるが、まあ仕方ないだろう。


「ありがとう。もう急がないといけないから、これ来て入場門に行って。あと、アンカーは誰かに変わってもらえるようにいってあるから、その点は安心してね。じゃあ頑張って!」


 委員長は僕の背中をバシンッと叩く。


 それを面白がって瑠璃も叩いてきやがった。


 加納も羨ましそうに見てたので少し待っててやると拳を背中に優しく当ててきた。


 そして顔を近づけると、小さく


「がんばって……」


 と言ってきた。


 僕は頷くと、入場門に走った。



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