表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ライトノベルじゃダメですか?  作者: 東雲もなか
体育祭編
134/216

133話 綱引きじゃダメですか?

 体育祭の練習は何も部活だけではない。


 当然といえば当然だが、そのほとんどはクラスなどでの練習だ。


 中学校までとは違い、全員種目以外は自由参加になるので出る競技自体はほとんどない。


 今は丁度体育の授業で綱引きの練習をしているところだ。


「はーいみんな集まって」


 集合をかけたのは学級委員長の後藤奈々だった。


 急いで駆けつける人もいれば、だらだらと歩く人もいてバラバラに集まっていく。


 そしてみんな集まったところで、話し出した。


「今のままじゃ、他のクラスに勝てません。そこでどうしたら勝てるか皆さんに考えてもらいます」


 如何にも学級委員長が言いそうなことを熱弁していた。


「泰〜私こういう人ちょっと苦手なんですよね」


「奇遇だな、僕もあまり得意ではない」


 と言うかそもそもこういう人種は割と仲良くなれない人多いと思う。


 勝手な個人の考えだけれど。


 まあ少なくとも大切な相談とかは絶対にできないと思う。


「そこー!ペラペラ話さない」


 後藤は僕たちを指差して注意してくる。


 よく通る針のある声で言われると、思わず怯んでしまう。


「す、すみません」


 びっくりした勢いそのままに謝る。


「そうだ、罰としてアイデア出してくれるかしら。私たちが優勝するためのアイデアを」


 全く考えてなかったのに突然そんなことを言われても出せるわけもない。


 一応真剣に考えてみたのだが、やっぱりダメだった。


「そうですね、死ぬ気でつな引けば良いんじゃないですか?」


 知らんけど。


「ふむ……そうね。それも良いかもしれないわ」


「え?」


 冗談のつもりだったのだが、真面目な彼女には通じなかったようだ。


 なんだかすごいやらかしたような気がする。


「それじゃあ泰が言ったようにみんな死を覚悟してつなを引いてください」


 それを聞いた他全員が僕の方を睨んでくる。


 そんな目で見られてもまさか本気にとられるとは思わないじゃん……


「そういうわけだからみんな早く並んでー」


 メンバーは、元のつなの場所に並ぶ。


「よし、じゃあ始めよっか」


「あの、その手に持ってるのなんですか」


「え?」


「え?じゃないですよ。なんでムチみたいなの持ってるんですか」


 後藤が右手に持ったムチを上下に振っていた。


「そりゃ死ぬ気でやらせるからに決まったるでしょ?本当に殺すわけにはいかないからムチにしたの。手を抜いているように見えたら一発、声出さなかったら一発、負けたら一発だからがんばってね」


 殺すためのの武器じゃないのが妙に怖い。


 そんなことを思っていると太ももに痛みが走る。


「おい、サボってないでさっさと並べ泰」


 これを見てマジだと悟った周りの連中は一気に引き締まる。


 結果としては、みんなもじ通り決死の団結で見事練習相手に圧勝できたのだった。 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ