122話 フィールドワークじゃダメですか?
オリエンテーションのときに指定された集合場所に付くと、瑠璃は来ていた。
「早く行けって言うから来たのに、遅いですよー」
ふくれっ面な瑠璃。
「いや、十分こっちも早かったと思うけど」
現にこの場にいるのは全体の半数くらいでまだ全然、全員集まっていない。
そのことを説明しても、「そんなの関係ないですぅー」と言うだけで機嫌は良くならないどころか、むしろ悪くなった。
この状況で空気読めないやつだったら、要らんことを言って更に怒らせる。
まあ僕はそんなへましないけど。
そんなこと言ってるそばから、
「なんで機嫌悪いんだよ。あもしかしてせいr、ふがぁ」
僕は慌てて大介の口を塞ぐ。
間に合った気がしないが、最後までは言わせなかった。
頑張った僕。
だと言うのに、瑠璃が何故か僕を睨んでいた。
僕なにか悪いことしましたか……?
普段好意を寄せられることをめんどくさいと思っていたが、嫌悪を向けられると流石に来るものがある。
ただし、これも時間の問題だった用で、フィールドワークが始まる頃にはいつもどうりの瑠璃に戻っていた。
本当にずっとこのままじゃなくてよかった。
そうこうしているあいだに、集合時間になった。
気がつけば、人も集まっていて先生が説明のために前に出てきた。
説明と言っても普通のフィールドワークの説明で、後は今崩れており通れない場所などの注意事項などだった。
それが終われば、マップとコンパス、記録用紙を渡されて解散となった。
「まずは、19番からみたいだな」
回る順番は基本的には自由だったが、混雑を避けるために最初の場所だけそれぞれ指定されている。
「ついてないよな、一番遠い場所なんて」
不満を漏らすのは正明。
ちなみに大介、加納、瑠璃も一緒の班だ。
グチグチ言ってる奴らは放っておいて、僕はコンパスの設定をする。
渡されたのは普通のコンパスではなく、地図を一緒に使って設定すれば目的地の方向がわかるという優れものだ。
これが、あれば道に迷うことはまずない。
とか思っている自分がいました。
やばい……道に迷ってしまった。
他の奴らには任せておけないからと、ガイド役をやっていたが自分自身が迷ってしまっては本末転倒だ。
「あのー、非常に申し上げにくいことなんですが……その、道にまよいました。」
『え?(は?)』
嗚呼、流石に4人もいればきれいにハモるななどと現実逃避をするしかなかった。




