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ライトノベルじゃダメですか?  作者: 東雲もなか
夏休み編
113/216

112話 バラバラになっちゃダメですか?

 残された僕たちは結局、別行動を取る事になった。


「泰殿、何かあれば連絡をよこせば良いぞよ」


 そうぞよか……


「それでは達者で!」


「達者で……」


 みんなそれぞれ別行動になり、最後にその場に残ったのは僕1人だけになった。


 花火大会っていうのはこんなものなのだろうか。


 いいや、絶対に違う。


 僕が想像してたのはもっと、キャッキャウフフするTHE青春の1ページみたいなやつだ。


 1人でポツンと立っているのが花火大会だなんて絶対に認めない。


 第一、寂しい花火大会とか言ってもそれは言葉の前に男だけのとかが付くはずだろう。


 あれはなんだかんだ言って野郎ばっかりでワイワイやって楽しいはずだ。


 でも今の僕の状況は違う。


 今の僕は本当に寂しい花火大会状態じゃないか。


「どうしてこうなったんだ……」


 まず来た時は違ったはずだ。


 みんなで楽しく会場まで歩いてきた。


 言ってしまえばハーレム状態だった。


 こんなことを言っていては誤解を生むかもしれないが、何も女の子に囲まれたいわけじゃない。


 そもそも、皆越先輩が好きなわけだし。


 じゃあなにかといえば、人に囲まれたいのだ。


 今回りには大勢の人が居るがそういうことじゃな無い。


 知ってる人、つまりその……友達?と一緒に露店を回りたいのである。


 でも、会場についてからはどうだろう。


 最初に瑠璃がどっかに行き。


 皆越先輩も場所取りに行ってしまった。


 終いには、弥久先輩もどこかへ行ってしまう始末。


「まあ、花火までには合流できるし、それまで我慢するか」


 空腹は最大の調味料とも言う。


 今回は食べ物とは違うが、多少我慢したほうが楽しみも増すことだろう。


 僕はそう思うことにした。


 ていうか、そんな風に考えないとやってられない。



 諦めをつけあるき出した僕は、とりあえず手短にあった屋台で焼きそばを勝った。


 祭じゃなかったら買わないが、食べれなくは無いくらいの美味しさの焼きそばをヤケ食いしお腹を満たす。


 それだけではすぐに終わってしまって手持ち部沙汰になってしまうので、金魚すくいしてはすくった金魚を返したり、射的でテープで止められた的の商品にただコルクを当てる遊びをしたり、明らかに不自然な動きをするルーレットを回したりしていた。


 この歳で1人でそんなことをしていてもただ虚しいだけですぐに飽きてしまった。


 時間はもう少しあるので結局、暇を持て余す結果となった。


 場所取りは皆越先輩がしているのだが、それでももっと良い場所があればそこに移れば良いだけの話だ。


 そう思っった僕は、適当にブラブラしながら場所探しを初めた。



 本会場からは少し離れた場所まで来た。


 そこで、ちょうど花火が上がる方向が開けた場所を見つける。


 人も向こうとは違い少ないのでみんなでゆっくり見るには最適な場所だった。


 離れていると言ってもそこまで遠いわけでは無いので、花火が小さいということも無いだろう。


 僕はとりあえず皆越先輩にこのことを伝える為、電話をかけた。


「電源が入っていないか電波の届かない場所に……」


 僕はすっかり忘れていた。


 こんな人が多くなる場所では電話が繋がりにくくなることを。


 無謀とは思いながらも、みんなが居るであろう会場の方めがけて走り出した。


 どうか見つかってくれと願いながら。

 

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