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ライトノベルじゃダメですか?  作者: 東雲もなか
夏休み編
110/216

109話 皆越ゆかりじゃダメですか? 4

 なにか企んでいるようだった兄さんだったが、いくどたてど何か特別なことをする様子はなかった。


 まあ、兄さんの教え方は面白かったのでそれでも問題はなかったのだが。



 そんなことはどうでも良くて、これはその中のとある日。


「ゆかりちゃんって本とか読むの?」


 質問の意図が少しわからなかったが、雑談なのかと思って特に考えずに答えておいた。


「教科書に出てくるやつはだいたい読んで見てるよ」


「へーそんなんだ」


 聞いた割には興味なさそうな返事をする。


「これ上げるから読んでみたら?」


 そうやって渡されたのは1冊の文庫本だった。


 タイトルは、


「キノの旅人?」


「そう」


 パラパラとページをめくってみる。


 それを見て兄さんは、自分の本を開いていた。


 もう、今日は勉強を教える気は無いようだった。


 私は、とりあえず一旦本を閉じ1ページ目から読み始めた。




 気がつけば私は最後ののページをめくっていた。


 呼吸をするのも忘れていたようで息が上がっている。


 それにしても面白かった。


 今までにこんなの見たこと無い。


 もとい、読んだことがない。



「気に入ってくれた?」


 兄さんは読み終わったのに気づいたみたいで顔を上げる。


 よく見ると、初めに読んでいた本から変わっているので少なくとも2冊目なのだろう。


 兎も角として、


「うん、おもしろかった」


 今まで読んできた文学作品が嫌いと言うわけではない。


 むしろ、面白いと感じる。


 しかし、渡してもらった本は今まで読んだことのあるどれとも違った雰囲気があった。


 うまく表現できないのが残念だ。


 

 兄さんが新しい本を取り出す。


 1冊では無い。


 もちろん2冊でも。


 それはパット見で10数巻はあった。



 兄さんはそれを積み上げると再び自分の本にを目を戻した。


 

 私は積まれた本を見る。


 次が気になって気になって仕方ない……



 結局私達は日付が変わって日が昇るまで、本の虫になっていた。

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