101話 お手伝いしちゃダメですか?
「全く、何で先に出ていったったんですかぁ」
瑠璃はようやく先に部屋を飛び出していった弥久先輩に追いついた。
「だって仕方ないじゃない……」
「だっても何もありません。一緒にメイドさん体験するって言ったじゃないですか」
「うぅ……そのことはごめん」
悪いという自覚があるからなのか、素直に謝ってきた。
「分かれば良いんですよ。お詫びにパンツの色教えてください」
「水いr…っていうわけないでしょ!」
先輩は慌てて口を自分のてで押さえたようだったがもう遅い。
「もう言ったも同然ですけどね……」
「これじゃ不公平よ。あんたの、その、ぱっパンツの色も教えなさい」
「パンツですか……」
「何恥ずかしいから教えれないっていうの?でも私にはそれを知る権利があるの。さあ早く教えなさい」
瑠璃が言いよどんでいるのを見てしてやったり顔の弥久先輩。
「いえ、言いたいのは山々なんですが……」
「じれったいわね。もたもた知れるとスカートをめくって直で見るわよ」
弥久先輩は瑠璃のスカートに手をかける。
その言葉は単なる脅しなどではなさそうだった。
「その、私ノーパンなんですよね」
「へぇ?」
一瞬何を言われたか理解が追い付かない弥久先輩だったが、
「えーーー!!」
その言葉をしっかりと理解すると、顔を真っ赤にして動揺していた。
「だから、何色か教えることできないんですよ」
瑠璃が教えれない理由を言っていたが、すでに弥久先輩の脳みそはキャパオーバーしていたためまともに聞いていなかった。
瑠璃は本当のところは教えても別に良いかと思っていたが、からかった方が面白そうだと思ったのだ。
本当にノーパンなわけではなく、先輩の色を聞いた時も、あー同じ色だな、と思っていたくらいだ。
場所は変わり、厨房。
弥久先輩はようやく冷静さを取り戻しつつあったのだが瑠璃のスカートを見るたび思い出すのか顔を赤くしていた。
彼女たちが今何をしているかだが、あれから後ろから来た皆越先輩を加え、皿洗いをしていた。
「でも何で皿洗いなの?」
「何となくそれっぽいかなと思ったんだが」
皆越先輩が放った理由が適当すぎて、弥久先輩はため息をついている。
「それにしても結構洗い物多いんですね。やっぱりこれだけのお手伝いさん居ると、お皿も汚れるんですね」
「ん?まあ洗い物は多いのは多いと思うが、これは違うぞ」
「どういうことですか?」
「これは手伝いがしたいってたからそのために汚してもらったんだ」
「それじゃあ手伝いになってないじゃない」
「そうとも言えるな。あとめんどくさくなったらやめていいそうだぞ。残りは片づけて奥らしい」
「私たち、手伝ってるっていうより邪魔してるだけじゃん」
その後弥久先輩は、責任をもって皿を洗い終えたのだった。




