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夢
「――ん、ん?ここはどこ?」
辺り一面が白い世界。そんな中に一人の少女――A子が立っていました。
「あれ?おかしいな私はさっきまで……」
見覚えがない――というかありまくるその光景ですが、それでもA子は現在迷路の中にあった宿屋の中で休んでいたはずです。
それなのに、どうしてこんなところに……。
「あっ、そっか。ここは夢だ」
そうです。ここは宿屋で寝ているA子の夢の世界なのでした。
それにしても、夢の世界でもわざわざこんな景色を見なくても……と思います。
「どうしようかな」
誰もいない世界にただ一人のA子はしばらくその世界をさまよいます。
でもその世界は、A子がいる世界のように学校もなく、迷路もあまりませんでした。
それどころか肝心のB子がいません。
だからか、A子はとても寂しそうな表情を浮かべていました。
「きゅー!」
するとそんなA子の元に二人のペットであるキューがやってきました。
「あっ、キューっ!」
久しぶりの再会にA子の表情は瞬間に笑顔になりました。
「ねぇ、ねぇ!遊ぼっ!」
キューが来てくれたおかげで笑顔になったA子は元気にキューと走ります。
どこまでも走り続けてもA子もキューも疲れ果てることはありませんでした。
だってここは夢の世界なのですから。




