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二人の世界  作者: 降木 星矢
ダンジョン編
99/100

「――ん、ん?ここはどこ?」

 辺り一面が白い世界。そんな中に一人の少女――A子が立っていました。

「あれ?おかしいな私はさっきまで……」

 見覚えがない――というかありまくるその光景ですが、それでもA子は現在迷路の中にあった宿屋の中で休んでいたはずです。

 それなのに、どうしてこんなところに……。

「あっ、そっか。ここは夢だ」

 そうです。ここは宿屋で寝ているA子の夢の世界なのでした。

 それにしても、夢の世界でもわざわざこんな景色を見なくても……と思います。

「どうしようかな」

 誰もいない世界にただ一人のA子はしばらくその世界をさまよいます。

 でもその世界は、A子がいる世界のように学校もなく、迷路もあまりませんでした。

 それどころか肝心のB子がいません。

 だからか、A子はとても寂しそうな表情を浮かべていました。

「きゅー!」

 するとそんなA子の元に二人のペットであるキューがやってきました。

「あっ、キューっ!」

 久しぶりの再会にA子の表情は瞬間に笑顔になりました。

「ねぇ、ねぇ!遊ぼっ!」

 キューが来てくれたおかげで笑顔になったA子は元気にキューと走ります。

 どこまでも走り続けてもA子もキューも疲れ果てることはありませんでした。

 だってここは夢の世界なのですから。

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