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二人の世界  作者: 降木 星矢
ダンジョン編
96/100

鑑定

「あっ、そうだ。私新しいスキル覚えたの」

 休憩が終わり、再び探索を開始しようとしていた時、B子が思い出したように言いました。

「え〜どんなの?」

 おもしろい物に目がないA子は当然のように興味津々の様子で聞き返します。

「えーっとね、ちょっと待ってて……」

 そう言うとB子は突然その場にしゃがみました。

 一体何をするつもりなのかと思って見守っていると、B子はしゃがんだ状態で地面に目をこらし進み始めました。

「な、何してるの……?」

 若干戸惑いつつも、A子はB子のあとをゆっくりとついて行きます。

 そうしてしばらくB子が徘徊していると、


「あった!」


 B子はそう言って、何かを見つけたようで立ち上がりました。

「何があったの?」

 先ほどからずっと待ってたA子は、待ちくたびれたといわんばかりにB子が持っているものをのぞき込みます。

「……何これ?」

 しかしB子の手に握られていたのはただの石ころ。

 あれだけ待ったA子にとっては、それはただのゴミでした。

「これって売るとそこそこ値段があるらしいの」

「売ると?」

「そう。私の新しいスキルは、鑑定っていうスキルで、見たものの値段が分かるらしいの」

 なるほど、それでさっきからずっと地面を凝視していたのですね。

 しかし一つ気になることが、

「…………それ一体どこで売れるの?」

 そのA子の一言にB子はしばらく黙った後、

「…………さぁ?」


 結局、B子は新しいスキルを覚えたのですが、その使い道が全くなかったようです。

 そして無駄になったA子の時間を、B子はひたすらに謝ったそうです。

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