敵2
「もぉ〜ベトベトする〜」
迷路の中、B子が一人愚痴を呟きながら、A子と共に進んでいます。
「しょうがないでしょー」
対するA子はあまり気にしていないのか、そんなB子をなだめています。
流石に全身ベトベトになるのは、誰だって耐えれないような気もしますけど、A子はもう割り切った感じがして、とても男前に感じます。
「あっ!」
そんな二人が歩いている最中、A子が何かを見つけたように走り出しました。
「ちょ、ちょっと何よ?」
いきなり走り出してA子を見てB子も慌てて走ります。
――一体何を見つけたというのでしょうか?
「見て!池がある!ここで体を洗いましょっ!」
見ると、そこには小さな池が広がっており、全身までとはいかないものの、体を洗うぐらいは出来そうな感じでした。
……それにしても口では気にしていない素振りをしていたA子でしたが、どうやら本心では結構気にしていたようですね。
「…………あれ?でも水ちょっとベトベトするような……」
そんなA子を横目に、B子は池の水に触れていいました。
――ベトベトする池。なんだか嫌な予感がしますけど……。
「むーー!」
そして次の瞬間、大きな声が聞こえたかと思うと、目の前の池の水がみるみる一カ所に固まって、大きなスライムが完成してしまいました。
「ちょっと!どれだけスライムがいるのよー!」
「もうベトベトは嫌だー!」
前者のB子はそれでも短剣を持って立ち向かい、後者のA子はすぐにB子の後に隠れたのでした。
……それにしても本当に。この迷路にはスライムしかいないんでしょうかね?




