トラップ3
「もうちょっと慎重にしてってば……」
「大丈夫だって〜」
迷路の中を、二人は順調に進んでいます。
しかし相変わらずのA子の無鉄砲さにB子は少し疲れの表情を見せているようでした。
まぁ、無理もないかもしれませんが。
「ふぅ……」
その疲れなのか、B子は近くにあった壁によたれかかります。
ガコッ。
しかしそれが綺麗に、トラップを発動させることになってしまいました。
「こ、今度は何っ!?」
今までのことを思いだしたB子は咄嗟に斜眼で、頭を守ります。
「もぉ〜、大げさだな〜」
しかしそんなB子を、A子はいつものように笑って見守っています。
……この二人の温度差はほんと、なんなんでしょうね。
なんてそうこうしている間に、罠が発動していき、壁から小さな管のような物が出てきます。
「ん?」
運悪く、自分の目の前に現れたそれを見てB子は咄嗟に逃げようとしていますが、もう遅いです。
パンッ。
小さな音と共に、管からBB弾のような物が飛んできます。
「いたっ!」
ちょうどおでこに食らったB子は、その痛みにおでこをさすります。
「もぉ〜しょうがないな〜」
そんなB子を見て、A子はB子の目の前にしゃがみB子の顔を覗きます。
「な、何よっ」
今度は自分が罠を発動させてしまったことの恥ずかしさなのか、すぐに目をそらします。
しかしA子はそんなB子の顔を両手で抑えてまっすぐ自分の方に向けてきました。
「な、何よ?」
一体何をするつもりでしょうか?
なんて思いながら見守っていると、
「んっ」
突然、A子がB子のおでこにキスをしたのでした。
「なっ、なっ、なっ!!」
急なことにB子は顔を真っ赤にしながらA子の顔を見ます。
「……ただのヒールだから。これで大丈夫でしょ」
そう言ってA子は再び立ち上がり、歩き出していきました。
「…………う、うん」
遅れて反応をした、B子は慌てて立ち上がりA子の後を追ったのでした。
A子が大丈夫と言ってきたのは、このキス――もといヒールがあるからだったのでしょうか。




