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二人の世界  作者: 降木 星矢
ダンジョン編
87/100

「扉だ」

「扉だね」

 広場を進んだ先にあったのは、一つの扉だった。

 大きさは、小さくもなく大きくもない普通のサイズの扉だった。

 どうやらこれでようやく、この広場ともおさらば出来るようです。

「とりあえず進むよ?」

「うんっ!行こうっ!」

 最初は怖がっていたA子でしたが、今はとにかくテンションがあがっているらしく、意気揚々と扉に手を当てます。

 まぁ、A子は興味を持ったものに全力で取り組む性格をしていますから、きっとこのダンジョンに興味を持ったのでしょう。

 反対に、B子は誰かに引っ張られないと進めないタイプの人間のようで、A子が調子を取り戻して以降、その顔に不安の表情は消えていました。


 ギギギギィ。


「――迷路?」

「……そうみたいね」

 扉を開けると、すぐ目の前に壁があり、左右に道が分かれていました。

 左右の道を覗くも、また先で同じように枝分かれしていることから、どうやらここは迷路のような構造になっていることが分かります。

「さて、どっちに進むのが正解か……」

 分かれ道の真ん中に立ってB子は頭を悩ませます。

 しかしそんなB子を置いてA子は、

「よし、じゃあ右に行こう!」

「え、ちょ、ちょっと!」

 何も考えずにA子が右に進み始めます。

 こういう所には罠等がありそうなのですが、A子は全く気にしていない様子です。

 そんなA子の後をB子はぶつぶつと文句をいいながら、なんだかんだついて行っています。


 また、いつもの二人に戻ったようなので、安心しました。

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