スライム
「スライム?」
「ス、スライムね……」
広場の奥へと進むと、そこにはまるで二人を待ちかまえていたかのようにスライムが立っていました。
いや、立っているというかそこに存在しているといった方がいいかもしれませんね。
とにかく、そのぶよぶよとした緑色の体のスライムがそこにいました。
「本当にゲームの世界みたい……」
そんなスライムの姿を見てB子が思わず呟きます。
まぁ、そうですよね。こんなダンジョンに、いかにもなスライムがいたら誰だってそう思いますものね。
「ゲームってことは……あれを倒すの?」
「そ、そうなんかじゃないかな?」
まぁ、みるからに友好的なスライムとはいえませんからね。さっきからずっと二人を睨んでいますし。
「……倒せるの?」
「た、倒せるんじゃないの?ゲームだったらスライムって超雑魚キャラだし……」
とはいっても、敵という存在が二人を恐怖にいざないます。
確かにいきなりこんな世界に来て、その上敵と戦うなんて状況は女子高生二人には少し厳しい状況だと思い。――この場合女子高生じゃなくも厳しいのでしょうか?
「ムーッ!」
すると、とうとう痺れをきらしたスライムが二人に向かって突撃してきました。
「「きゃー!」」
二人は揃って悲鳴をあげて、あろうことかお互い抱き合います。
……こんな状況の中でも、ありがたいと思ってしまうのはおかしいのでしょうか。
とそんなことを考える間にもスライムは止まる様子を見せずにつっこんできます。
どうやら二人は腰を抜かしてしまったようで一歩も動けないようです。
「ど、どうにかしてよっ!」
「ど、どうにかって無理よっ!」
結局二人は為すすべなくスライムに突撃されてしまい……、
「うへ〜ねちょねちょする……」
「気持ちわるっ……」
二人に当たった瞬間、スライムはその場で破滅してしまいました。
スライムがいなくなったかわりに二人の服にはねちょねちょと気味の悪い液体が飛び散ります。
二人で抱き合いながら、体に液体がかかっている場面って…………これはどこかの同人誌ですかね?




