自転車部
「旅に出るよっ!」
「え?」
またいつものようにA子がなにやら提案してきました。
しかし今回はいつもと違って旅に出ようです。
流石のB子の今回ばかりは少し怪訝な表情を浮かべます。
「旅って一体どこに行くのよ?」
そうです。今まで二人は学校を拠点に活動しています。旅ということは、この学校を出てどこに行くということです。そもそもこの世界はこの学校以外何もないはずなのです。
そんな目的なしの旅に、B子は少なからず不安を覚えているようでした。
「行き場所は当然考えているよ!」
「え?どこなのっ?」
行き場所があるとA子に聞き、B子は少しだけ期待します。
なぜなら行き場所があるということは、この世界に学校以外の何かがあるということ。
この学校はこの世界に関する手がかりが全くなかったが、その場所にならもしくは……とB子は思っているようです。
しかし、
「勿論新しい場所を目指して!」
A子はいつものように考えなしのようでした。
「はぁ……」
A子の答えを聞いて、B子はいつものようにため息を吐きます。
でも、とB子は考えなおしているようです。
どうやら、ここに学校があるわけだから、ほかのとこにも何かあるのではと考えているようです。
「よし!じゃあ行くよっ!」
そう行ってA子は自転車にまたがりました。
「ちょ、ちょっ!ここ校内だって!?」
「大丈夫、大丈夫!」
「えぇ……」
校内で自転車に乗っているA子に若干引きつつも、結局A子にせかされてB子はA子の後ろに座ります。
「じゃあしゅっぱーつ!」
「……おー」
そうして元気な声と小さな声とともに、二人は学校をあとにしたのでした。




