カヌー部
「カヌーしようよ!」
学校の裏にある山のふもと。そこには山から流れてくる少し大きな川があった。
そしてA子の言う通り、川の近くには何隻かカヌーが置いてあった。
「私カヌーなんてやったことないよ?それに結構難しいんでしょ?」
確かに、カヌーといえばオールを漕いで進めるので一見簡単そうですが、操作はかなり難しそうに思えます。
「大丈夫、大丈夫!」
ですが、A子は当然のようにそんなことを気にせずにすぐにカヌーに乗る準備を始めます。
またB子も慣れたように、一応ため息をはきながらA子とともに準備を始めました。
といっても、準備といえば、カヌーを川岸まで持って行き、念のためにライフジャケットを着るだけです。
「よし!じゃあ出発だ!」
「おー」
という感じで、早速二人は川を登りはじめます。
「中々気持ちいわね〜」
「……そうだね」
あれ?どうしたんでしょうか?普段騒いでいるA子が元気なくで、逆にB子がどこがのびのびしているというか満喫していますね。何があったのでしょうか?
「……ねぇ?そろそろ漕ぐの代わらない?」
そうです。B子はカヌーで川を泳いでいくのが気持ちよくて、さきほどからだらけきっているのです。
そして当然、言い出しっぺのA子が今までずっとカヌーを漕いでいたのです。
当然A子も疲れてきますので、そろそろB子に代わってほしいのですが……、
「もうちょっとだけ〜」
先ほどからB子はこんな感じなのです。
よほどカヌーの上が気持ちいんでしょうね。
でもA子にしてみたらたまったものじゃありません。
「ふぁ〜あ……。なんだか眠たくなってきたわね……」
「もぉ〜!」
そう言ってB子はすぐに寝てしまいました。
いつもA子がB子を振り回しているのですが、今日はいつも逆の立場になっていて少し新鮮ですね。




