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二人の世界  作者: 降木 星矢
学校編
75/100

雪合戦部

「うぅ〜……寒い……」

 雪の中、B子は身を縮こまらせながら寒さに耐えています。

 散々雪の中で遊んだのですから、中々に体が冷えてしまったようです。

 さて。そうなるとA子はどうしているのかというと……。

「よいしょっ、よいしょっ」

 何やら小さな雪玉をたくさん作っているようです。

 大きな雪だるまを作ったので、今更小さな雪だるまを作るとは思えませんが、一体何をしようとしているのでしょうか?

「うぅ……寒い寒い」

 そんなA子を横目にB子はまだ体を震えさせています。


「えいっ!」


 するとそんなB子に向かってA子がなんと手に持っていた雪玉を投げつけたのでした。

「ひゃっ!!」

 突然雪玉をぶつけられたB子は当然のように驚き、そして同時に冷たさでさらに体を縮こまらせようとします。

「な、何するのよっ!」

 そのままB子は犯人であるA子を睨みます。

「いや〜、寒いって言ってたから、雪合戦したら暖かくなるかなって〜」

 A子はにこにこと笑いながら、もう次の弾を準備してあります。

 ……なるほど、今まで作っていた大量の雪玉は雪合戦で使う弾だったのですね。

「せこいわよっ!」

 はい。本当にそうです。

「ええ〜ん!何もしない方が悪いんだよ〜」

 そういいながらA子は次の弾を投げました。

「そっちがその気ならこっちだって考えがあるわよっ!」

 またA子に雪玉を当てられたB子はとうとう起こってしまい、ようやく立ち上がります。

「やれるもんならやってみな〜!」

 しかしA子は大量の雪玉があるから余裕なのか、怒ったB子に対して何も感じていないようでした。

「……」

 そんなA子にB子は無言で近づきます。

「えいっ!」

 当然真っ直ぐ歩いているだけなので、B子は雪玉をもろに当たります。

「……」

 しかしB子はそれでも無言でA子に近づきます。

「え、え〜と……」

 無言のB子が恐怖に感じたのか、A子は雪玉を持つ手をとうとう下げてしまいました。

 そして等々B子がA子の元へたどり着くと……、

「お返しよっ!」

 A子の足下にあった雪玉を一つ広いあげて、そのままA子の背中に雪玉をつっこんだのでした。


「つ、冷たー!!!」


 その日、雪山に一人の少女の絶叫が響きわたったそうです。

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