雪合戦部
「うぅ〜……寒い……」
雪の中、B子は身を縮こまらせながら寒さに耐えています。
散々雪の中で遊んだのですから、中々に体が冷えてしまったようです。
さて。そうなるとA子はどうしているのかというと……。
「よいしょっ、よいしょっ」
何やら小さな雪玉をたくさん作っているようです。
大きな雪だるまを作ったので、今更小さな雪だるまを作るとは思えませんが、一体何をしようとしているのでしょうか?
「うぅ……寒い寒い」
そんなA子を横目にB子はまだ体を震えさせています。
「えいっ!」
するとそんなB子に向かってA子がなんと手に持っていた雪玉を投げつけたのでした。
「ひゃっ!!」
突然雪玉をぶつけられたB子は当然のように驚き、そして同時に冷たさでさらに体を縮こまらせようとします。
「な、何するのよっ!」
そのままB子は犯人であるA子を睨みます。
「いや〜、寒いって言ってたから、雪合戦したら暖かくなるかなって〜」
A子はにこにこと笑いながら、もう次の弾を準備してあります。
……なるほど、今まで作っていた大量の雪玉は雪合戦で使う弾だったのですね。
「せこいわよっ!」
はい。本当にそうです。
「ええ〜ん!何もしない方が悪いんだよ〜」
そういいながらA子は次の弾を投げました。
「そっちがその気ならこっちだって考えがあるわよっ!」
またA子に雪玉を当てられたB子はとうとう起こってしまい、ようやく立ち上がります。
「やれるもんならやってみな〜!」
しかしA子は大量の雪玉があるから余裕なのか、怒ったB子に対して何も感じていないようでした。
「……」
そんなA子にB子は無言で近づきます。
「えいっ!」
当然真っ直ぐ歩いているだけなので、B子は雪玉をもろに当たります。
「……」
しかしB子はそれでも無言でA子に近づきます。
「え、え〜と……」
無言のB子が恐怖に感じたのか、A子は雪玉を持つ手をとうとう下げてしまいました。
そして等々B子がA子の元へたどり着くと……、
「お返しよっ!」
A子の足下にあった雪玉を一つ広いあげて、そのままA子の背中に雪玉をつっこんだのでした。
「つ、冷たー!!!」
その日、雪山に一人の少女の絶叫が響きわたったそうです。




