ビリヤード部
「わぁ〜すご〜い!」
そう言ってA子が目をキラキラさせている先には、一つのビリヤード台がありました。
ビリヤード台には玉が綺麗に揃えられており、長い棒も近くに立てかけてありました。
「これってビリヤード?こんなものまであるんだ」
学校ではまず見ることのないであろうビリヤード台にB子も興味津々のようでした。
「私これ一回やってみたかったんだよね〜」
確かにビリヤードをやる機会なんてのは普通に生活していたらそうそうないでしょうから、一度はやってみたいと思う気持ちは分からなくもないです。
そうしたA子の希望で、二人はビリヤードをすることにしました。
「確かこの白い玉を飛ばして、番号順に穴に落とすんだったような……」
とA子はぶつぶつ呟きながら白い玉と棒をセットさせます。
「意外と重いわね……」
A子に並んで、B子も棒を持ったのですが、その重量に驚いているようでした。
「えいっ!」
そしてそんなB子をおいて、A子は早速ビリヤードを始めます。
適当に打ったであろうその玉は見事に玉の先頭にあたり、綺麗に並べてあった玉があちこちに転がっていきます。
「あっ!」
しかし適当に転がりすぎて、何個か玉が穴の中へと入ってしまいました。
「……これって私の勝ちってことでいいの?」
戦わずにして、勝負に勝ってしまったB子は困惑した表情でA子を見つめます。
「私、やっぱりこれ嫌いかも」
それだけいってA子は早々とビリヤード台から離れていきました。
「ちょ、ちょっと待ってよ〜」
そしてそれを慌ててB子が追いかけます。
その後、少しだけ不機嫌になったA子をB子は頑張って慰めてあげたのですが、それはまた別のお話です。




