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二人の世界  作者: 降木 星矢
学校編
55/100

バレー部

「はいっ!」

「ぐっ、――はいっ!」

 現在二人は体育館でバレーボールで遊んでいるようです。

 といっても二人なのでバレーは出来ないので、ただトスを繰り返しているだけですが。

「はいっ!」

 A子は流石といった感じで、綺麗にトスを返します。

「は、はいっ!」

 B子もギリギリという感じで、危ない所でトスを返しています。

 二人共案外楽しそうにバレーをしているようです。

「ねぇ!もし、これで先にボールを落としたらジュース一本奢らない?」

 トスを返したB子は唐突に提案してきました。

 でもいいんですかB子さん?そんな事言ってもあなた運動が苦手なんじゃないんですか?

「ふふふっ、別にいいとも!」


 そしてA子もそれが分かっているらしく、自信満々にトスを返します。

「じゃあ約束だから、ねっ!」

 とB子は精一杯振りかぶってトスをあげました。

「こんなの余裕だよ〜」

 でもその玉はただ高いだけで、確かにA子の運動能力なら簡単にとれそうでした。

 そしてA子の宣言通りボールはA子の腕へと吸い込まれ……、

「あっ!またパンツ見えてる!」

「えっ!?う、うそっ!!?」

 その瞬間、B子が大きな声で叫び、A子が自分のパンツを確認します。


 トンッ、トン……。


 そして当然のようにボールは地面に転がっていきました。

 …………B子さん、あなた中々に性格悪いですね。

「せこいよー!」

 そしてパンツが見えていないことにようやく気づいたA子は悔しそうにB子を見ます。

 まぁ、ズボンを穿いているので見えるわけがないので、そんな嘘にひっかかるA子もA子ですが……。

「じゃあ約束通りジュース一本ね〜!」

「――もう一回!」

 しかしA子はすかさず抗議をいれます。

「全くしょうがないわね〜」

 そう笑いながら今度はノータイムでトスをするB子でしたが、A子になんなく返されます。

「あっ!くそっ!」

「へっへっ、どんなもんだい!」

 そして二人はそのまま仲良く二人でバレーで遊びました。


 ――ちなみに勝敗は、当然のようにA子でした。

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