テニス部
「やっぱり可愛いね」
「あ、あんなたほどじゃないわよっ」
ここはテニスコート。
現在二人はテニス用のユニフォームを着て、それぞれお互い向かい合う形で立っています。
A子がB子を褒め、B子がA子を褒めたように、二人の姿は大変似合っています。
それにこの世界は誰も人がいません。だからたとえ少し際どいミニスカでも、今はなんともないようです。
「よし!じゃあ行くよ!」
「か、かかって来なさいよ!」
そしてどうしてかB子がとてもやる気を見せています。一体どうしたのでしょうか?
「私だって運動出来る所見せてあげるんだから……!」
A子を見て小さく呟くB子。
……なるほどそういう事ですか。
B子は運動が出来ない自分が格好悪いと思われるのが嫌で、こうしてテニスで勝負をすることに。
いやー、青春ですね。
「じゃあ行くよ〜」
まずはA子のからのサーブ。
「とうっ」
変なかけ声をしていますがそれはさておき、A子はいきなりジャンプサーブを仕掛けます。
高く飛びあがり、頭上のボールめがけてラケットを振り下ろします。
「ちょ、ちょっと見えてるわよっ!」
サーブを見てB子が何か慌てています。
見えてるとは一体……?
「っ!」
するとA子はサーブを途中でやめ、地面に座り込むように着地します。
「へ、変態っ!」
A子はスカートを押さえて言います。
――なるほどそういう事ですか。
確かに短いスカートでジャンプをすれば、そうなりますものね。
それにしても、この二人が今更下着なんかで恥ずかしがるとは思いませんでした。
「み、見えたんだから仕方ないでしょっ!」
「み、見なかったらいいじゃないの!」
「だ、たって見えなかったらボール打てないじゃない!」
そうしている間に、醜い言い争いが始まってしまいました。
……はてはて。テニスの試合はどこに行ったのでしょうか……?




