サッカー部
「サッカーしようぜ!」
「いや急に何よ……」
ほんとです。まるでどこかのサッカー少年がいいそうな台詞を言って……。いつからそんな熱血少女になったのでしょうか。
「いや?ここの学校グラウンドがあるじゃん?」
「確かにあるけど……それでなんでサッカー?」
この学校にはそれなりに広いグラウンドがあります。
サッカーゴールも当然ありますし、その他の設備もしっかり揃っています。
そんな中で、どうしてサッカーをしようと思ったのでしょうか?
何かサッカーに思い入れでも……。
「ん?そこにボールが落ちてたから」
――――ですよね。A子はいちいち考えて行動しませんもんね。
「……だと思ったわよ」
B子はA子の答えを想像していた辺り、二人の仲の良さが伺えます。
「てことでサッカーしよう!」
どういう事かは知りませんが、A子はサッカーをやる気満々です。
「パス」
「ん?はいっ!」
パスと言われたのでA子がB子にボールを渡します。
案外B子も乗り気のよう…………。
「違うわよ!私はやらないって言ったのよ!」
「え〜」
……なるほどそういうパスですか。
「私は見ておくから、一人でやっていなさい」
珍しい事にB子はA子の誘いを断っています。
まぁ、確かにB子は運動が得意というわけではありませんからね。
「――じゃあそこでしっかり私の事を見ててよ!」
「分かってるって」
A子もどうやらそれで納得したらしく、一人でボールを蹴り始めました。
ここですごいことにB子は目を離さずにA子を見ていたのです。
そういう所はやっぱりこの二人らしさがありますね。




