新聞部
「何か事件はないかな〜?」
なにやらA子がメガネをかけて何か呟いています。
「どうしたのよそれは」
相変わらずのA子に、B子は呆れながら尋ねます。
「ふふふっ、事件を探しているのだよ事件を!」
虫眼鏡を構えたA子はまるで探偵の真似事をしているかのようです。
「で、今度は何をしているの?」
そしていつもの事ですので、A子の奇行にいつも通りに対応しています。
「私は記事になる特大ネタを探しているのだよっ!」
「特大ネタね……」
今度はポケットからメモ帳とペンを取り出したA子。
「今度は記者ね……」
そうです。A子は今、新聞に載せるための記事を探しているのでした。
しかしここは二人しかない空間。
果たしてネタになるようなものはあるのでしょうか?
そもそもネタになったとしても二人で共有して終わりになるだけな気がします。
「うぅ〜どこにもネタがない〜……」
ネタが見つからずA子はその場にうなだれます。
やっぱり見つからなかったようです。
「――あの心霊写真だったらネタになるんじゃないの?」
「心霊写真?」
落ち込んでいるA子を見て、どうやらB子がネタを提供してくれるようです。
それにしても心霊写真といえば……。
「ほら、あなたの後ろにキューが写った写真……」
とそこまでB子が言った所で、急にA子が飛び起きました。
「あ、あれは心霊写真じゃないからっ!?」
嫌な事を思い出してA子は冷や汗をかいています。
「え〜?本当に〜?」
焦っているA子を見るのが久しぶりなのか、B子はさらに言葉を続けようとします。
「じゃ、じゃあ私はネタを探しにいくから!!」
「あ、ちょっと!」
そう言ってA子は逃げ出してしまいました。
「もぅ……おいてかないでよ……」
A子の後ろ姿をみたB子は、ため息混じりに呟いたのでした。




