表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
二人の世界  作者: 降木 星矢
学校編
42/100

奇術部

「レディースアンド〜ジェントルメン!」

 突然A子が大声で叫ぶ。

「っ!ど、どうしたのよいきなりっ!?」

 そして当然のようにB子は驚きの声をあげる。

 ――二人は今日もいつも通りですね。

「このなんの変哲もない棒ですが〜」

 そう言ってA子は妙に太いくて黒いただの棒を掲げる。

 一体何をしようとしているのか……。

「はいっ!」

「わっ!」

 A子がかけ声をかけながら棒を振ると、棒から一本のバラが出てきました。

「え〜!すごいじゃない!」

 その光景に思わずB子は拍手をしました。

「いやいや、これくらいどうってことないよ〜!」

 珍しく褒められたA子は照れたように頭を掻きます。

 いつもB子には怒られることが多いですからね、嬉しかったのでしょう。

 しかしやはりB子はいつものB子です。

「――で、その道具はどこで手に入れたの?」

 流石B子。A子が持っている棒は元々何か仕掛けが施された物だと見破ったようです。

「べ、別にこれは私の……」

 しかしA子は自分の力だと言い張ります。

「じゃあ、私もマジックしてあげる」

「え〜?出来るの〜?」

 突然のB子の発言に、A子は半信半疑で答えます。

「私は今からあなたの思考を読むわね」

 そう言って、B子はA子の頭に手を起きます。

 ……まさか本当に出来ると言うんでしょうか?

「ズバリ!あなたは今、『そんな事出来るわけないでしょ〜』って思っていますね」

「なっ、なんでっ!?」

 どうやら当たっていたようです。

 ……それでも、そんな事は誰だって出来ますよ。でもA子は単純なので、すっかり信じ込んでいます。

「じゃ、じゃあ私だってマジックする!」

 と今度はA子が対抗するようにマジック宣言をしました。

「どんなマジックよ〜」

 別に大した事ないだろうと、B子は思っているようです。

「あなたの今日のパンツの色は――ピンクですっ!」

「なっ!ど、どどど…………!!」

 B子さん、とても動揺していますが、まさか……?

「すごいでしょ〜」

「なっ、なんであなたがそれをっ!?」

 B子さん、とても顔が真っ赤です。

「え?だって今日の朝見えたんだもん」


 パンッ!


「いたっ!!」

 B子さん、思わずA子さんにビンタしてしまいました。

「変態っ!」

 珍しくB子さんが怒っているようですね。

「ご、ごめんってば〜!」

 怒って出て行くB子をA子は慌てて追いかけます。


 喧嘩でもしたのか?と心配してしまいましたが、でも次の瞬間にはA子が新しいものに興味を惹かれ、B子がそれに付き合っているので、そういう心配はいらないんでしょうね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ